「この大地の果てはどうなっているか知っているかい?」
「そりゃもちろんさ、果ては大きな底知れぬ谷になっているんだ。
過去数多の偉大なる先人たちが果てを目指して冒険したのだからね。
肥沃な土壌と、我らの生活にかかせない大樹が茂る楽園、南には頂の見えない巨大な、
塔のような霊峰・・・その向こう、塔の裏側には木々がまばらに生えた丘が続き、
その向こうはこれまた底の見えない深い谷があって、谷底からはときどき異臭が発生して冒険者たちの命を奪っていった。
ここから北の方角を目指した冒険者たちは、徐々に木々が少なくなり、
やがてクレーターのような大穴にぶつかり、そしてその先は不毛の大地が延々と続いていると言っていた。
東西も同様、おそらく不毛の大地の先は南と同じく深い谷になっているのさ」
「果たしてそうだろうか・・・僕は思うんだ。もしかして、この大地は東西南北と繋がっていて、しかも生きているんではないかって。
時々起こる大雨、洪水。しばしば起こる大地震・・・すべてこの大地の生命の鼓動なのではないだろうか。」
「それじゃあ何かい?君は僕たちが大きな生き物に巣食う寄生虫だと言うのかい?ばかばかしい。」
・・・・・・という
毛じらみの会話