こんな夜中に
駅に用事のある人など俺ぐらいのものだろう
怪しい・・・あの男は怪しい・・・
自販機でジュースを選んでるフリをしてやり過ごそう
・・・・・・・
「もしかして帰れなくなったんですか?」
話しかけてきやがった
「はい」
「いやぁ、ボクも終電逃しちゃって、駅で寝ようと思ったけど待合室も空いてないし・・・」
歳も近そうな、学生風の男
俺と同じく寝床なしということか
「僕はトイレで寝ようと思ってたんですけど」
「入れないし、和式ですよ?」
ウ〇コ座りで一夜は明かせまい・・・マイガー
「実はボク昔この辺に住んでたんだけど、近くに中学校があるんですけど、グランドの横にプレハブの体育用具室があって、カギも以前はかかってなかったから、そこに行ってみませんか?」
「いいですね、行きましょう」
怪しいなんて思ってごめんなさい
あなたは救世主だ
道中、お互いの素性を語り合う
彼は日大の2年生、それ以外のことはカケラも覚えてない
だって男には興味ないもの
壁によじ登り、学校に侵入
用具室のドアは・・・開いた!
ボロだけど風は凌げる
マットという名の布団もある
しかも、不思議なことに学校のそばに弁当屋が営業していた
コンビニも見当たらない場所、人気のない暗闇にこうこうと明かりをともす不思議な店
また壁を登り、弁当を買って
またまた壁を登り、用具室へ戻る
そして
二人で少しの時間語らい、マットにす巻きになって寝た
次で最後~