「談志の迷宮 志ん朝の闇」 | 健ぼう太郎の備忘録

「談志の迷宮 志ん朝の闇」

 立川末広 夏目書房 1800円


柳家小さんの弟子で物凄い才能実力がありながら、言動が災いして真打昇進まで10年以上かかった談志。志ん生の次男として生まれ、入門してわずか5年、並み居る先輩方をごぼう抜きして真打昇進した、志ん朝。

その二人を引き合いにしながら、落語の名作を解説してくれます。

著者の立川氏の苗字はペンネームで、談志ファンだからつけたのであって、談志一門とは特に関係はナイとのことです。文章もとてもうまく、楽しめました。

志ん朝が演じるウナギを食べるところは、とてもおいしそう。しかし実生活では願をかけて、うなぎ絶ちをしていたとか、芸人としての壮絶な一面も紹介されています。

もう聞けないかもしれない、談志の数々のエピソードを実際に見たものとして臨場感ある再現もしてくれています。


解説名作

「文七元結」「富久」「笠碁」「付き馬」「試し酒」「ウナギの幇間」「雑俳」「明烏」「黄金餅」「たらちね」「宮戸川」「化け物使い」「馬のす」「火事息子」「芝浜」


なかなか、「宮戸川」を取り上げている落語解説本に出会ってなかったので、新鮮でした。