新幹線の連結部分が1年に2回も外れるトラブルが起きている。
なんと、その原因が金属の削りカスがスイッチ接点を短絡させたことのようである。

金属片がスイッチ接点に転がり込むような作業のやりかたはもちろん、その何倍もスイッチの設計に問題があると思う。
金属片が転がり込んで不具合を起こす程度のスイッチだったら、将来、結露水や埃でも同じトラブルを起こすでしょう。
連結部分を外すといった極めて危険なオペレーションを、たった1つのスイッチ接点の短絡だけで可能にしてしまう設計、エンジニアは怖いと感じなかったのだろうか。
私ならこう作ります。
まずハードウェア。

押しボタンスイッチの奥のシャフトには磁石とプラスチック片がついていて、押し込まれることでガラス管に納められたマグネットスイッチを短絡させます。
同時にプラスチック片が光センサーに照射し続けているLEDの光を遮ることでフォトトランジスタの出力をOFFにします。
この2系統の状態変化をマイコンが認識すると同時に、加速度センサーの値を見て電車が停止して60秒が経過していなければ連結解除処理は行われないようにマイコンにプログラムされている。
これがプログラムの概要です。

私は純粋に不動産屋さんだけをやっているわけではなく、ものづくりの延長(大工や住宅デザイナーになりたかったのが動機)で不動産屋さんを始めています。
基板も、ファームウェア(マイコンに書き込むプログラム)も自分で作れます。
これまで500製品以上納品してきていますが、この経験があっても1年程度のテストを重ねないと怖くて市場投入できないし、それをのんでいただけないならそもそも受注をお断りさせていただいています。
私レベルでも思いつくことなんだから、しっかりやっていただきたいものです。