この事務所は、前の入居者が美容室として使っていたため、BGM用のスピーカーが埋め込まれていました。
life with musicの私としては願ったり叶ったりの残置物です。


もっとも、これがなければミニコンを置くつもりだったし、もちろんそっちの方が音質も大きく上回るでしょう。
でも一方で、個人的な趣味のものを目立つ形で事務所に置くのは音質追求以上に私のポリシーに反する。
スッキリ天井に収まる埋め込みスピーカーは、音質がどうであれとてもありがたい。
・・・というわけで、これを鳴らせるようにしようと思います。

まず、スピーカーコードを見つけなければなりません。
点検口が1箇所しかない現状では、猫の額ほどの面積の事務所の天井裏であっても広野で小石を見つけるくらい難しい。
・・が、幸い浴室で丸洗い(オーバーホール)するために取り外していて、天井に大きな穴が空いている。
それと、入居直後からとても気になるものが事務所入口にある。

ごちゃごちゃになっている謎のコード類だ。
「使わないなら、壁の中にでも押し込んでおけば?」と思いがちですが、それは危険です。
芯線が露出した電線を壁に中に適当にしまって、わずかな揺れでも地震などで導体どうしが接触したら火事になってしまいます。
目的がわからないコード類はブレーカーを切った状態で束ねてメンテナンスしやすい場所まで引き回し、目隠しプレートを取り付けます。

こうすることで、あとから必要になった時に再使用できます。
ただ少し気になる点があります。
このコードを見たところ、昭和の扇風機についていたような電源コードが使われているのです。
壁の中で引き回す電線は、硬い単線を分厚いビニールで二重被覆したVVFというケーブルが使われます。
もし、電灯配線だったとすれば、内線規定に沿わない工事内容ということになります。
プロがそんないい加減な電気工事をするわけありません。
・・・ということは、このコードは電灯で使われるものではありません。
この物件にはドアチャイムもないし、集中管理の火災検知器もありません。
2対あることからも、スピーカーケーブルと判断できます。
念のため、乾電池の+とーを軽く接触させてみると、スピーカーからバリバリという音が聴こえました。
めでたくスピーカーコードであることが判明しました。
※スピーカーコードだと思ってもいきなりステレオ装置につないではいけません。ドアチャイムやリレーなどで使われるDC24V電源だとしたら触っても感電しないので電気が来ていないように思いますが、ステレオにつないだ瞬間、アンプから煙が出ます。

限りある面積を有効に使うため、この収納の中にステレオ装置を入れようと思います。

とはいえ奥行30cmですので、一般的なバラコン(単品コンポのアンプ)を入れるのは難しいし、そもそも天井埋め込みスピーカーで使うには贅沢すぎます。
そこで、CD(実際にはCDは使いません)とラジオが一体になっているワンボックスタイプのミニミニコンポをここに入れようと思います。
ミニミニコンポなら奥行10cmちょっとのはずだし、元々そんなに音質も良くないはずなのでこのスピーカーとも釣り合いが取れます。
※館内放送用のハイインピーダンススピーカーとコンシューマオーディオ用の8〜16オーム程度のスピーカーで本来使われるべきアンプが違うことは承知の上、安全を確認して使用しています。
早速、リサイクルショップに買い出しに行きます。
CDなどの駆動部がある製品は中古で買うとすぐに壊れるので本来は避けるべきなんですが、CDを使う気はなくbluetoothで使います。
よって、中古でも充分なのです。
ただし棚に納めるため、サイズにばかりに目が行って、間違ってbluetoothが付いていない機種を買ってしまうことだけ注意します。

都心のリサイクルショップは、地価が高いせいか品揃えに難があるため、より品揃えが豊富な郊外(山梨・河口湖)のリサイクルショップに繰り出します。

ありました!

ちょうどいい感じのステレオがゲットできました。
スピーカーは要らない(事業ゴミは処分料が高価なので、後のことを考えなければなりません)ので、買い取っていただけないかと聞いてみましたが、無料引き取りのみでした。
見るからに安そうなスピーカーなので、無理もありません。
ハードオフのミニコンで7千円弱は、比較的良品です。
電源を入れて期待外れだったということはほぼ考えられない品質のはずです。

・・ということで目的は達成しましたが、今日はもう遅いので、安全運転のため泊まっていきたいと思います。

この辺に来るとき、いつもお世話になっている「富士緑の休暇村」さんです。

美味しい料理に舌鼓を打ち、帰京後の改装に向けて鋭気を養います。
あいにく天候が悪いのと、スタッドレスタイヤを履いてるとはいえ富士山を走る勇気はないのでホテルの中で過ごします。
せっかくなので、こういうときでないとできないことをして過ごそうと思います。

パソコンの機種変更です。
いま使ってるパソコンは、Core i9プロセッサを積んでいるのですが、メモリが16GBしかなくて、一部の仕事がスムースに進まなくなっていたのです。
悩んでいる中で、いい感じのパソコンが見つかったので買わせていただきました。

購入日を見ての通り、かなり前に買っていたのですが、パソコンの入れ替えをしている時って仕事が進まないんですよね。
だから放置していたのですが、遠くに足を運んでいる今がチャンスなので、一気にやってしまうことにしました。

パスワードを忘れているクラウドサービスのアカウントなんかがあったりして難航。
延泊したのですが、同程度のステレオであれば、新品で買えたかもしれない総額になってしまいました。

英気を養ったところで、事務所に帰って早速つないでみます。

bluetoothのペアリングをします。

ペアリングも上手くできました。
これさえできれば一安心なのです。
なぜなら、故障していなければアンプにスピーカーをつないで音が出ないというのはまず考えられないのですが、bluetoothは相性問題で、壊れていないのに使い物にならないケースがあるからです。
無事、音が出ました!^^

この携帯、かなり年季が入っているように見えますがこれはオーディオ専用機です。
気持ちよく音楽を聴いていたり、ラジオで聴き逃せない部分でどうでもいい通知とかで音声がいきなり切られるとあまり気分が良くないからです。
ペアリングの履歴もオーディオだらけです。

このステレオは、チューナー(ラジオ)も内蔵されています。
私はRadikoプレミアムを契約しているほどのラジオ好きで愛好者なんですが、災害が起きた時などを考えると直接受信できた方が良いはずです。
私の記憶に誤りがなければ、多くのケーブルテレビは、FM波も一緒に送っているはず。
このステレオのアンテナ端子を、同軸ケーブルで壁のテレビ端子につなげばFMが聴けるはずなのです。

この部屋は、入居した時からアンテナ端子が見当たらなかったので、ないものと思っていたのですが、工事するためにプレート類を手当たり次第に開けてたら、それらしい残骸を見つけました。

コードを継いで、ステレオまで引き回して、

ステレオのアンテナ端子につなぎます。

めでたく受信できました!

これでステレオは完璧です。
無事、動作確認できたところでスピーカーコードとアンテナケーブルを天井の中を通して、この収納の中まで引き込みます。

電話線(光ケーブル)を天井裏に移設する(引き上げる)ときに、壁と天井の取り合い部分に開けた穴から、金属製の錘を付けたヒモを落とします。

ヒモが見えたらアンテナの同軸ケーブルをテープで巻き付けます。

上から引き上げると、同軸ケーブルが出てきます。
それを天井裏に回します。

大型の埋め込み照明を外した穴から棒などを使ってヒモをたぐい寄せます。

無事、天井裏から収納の中にアンテナケーブルとスピーカーコードを引き込むことに成功しました。