【公認会計士】実務補習の状況 | ぶたおのブログ

ぶたおのブログ

日々学んだことを記録します。

お久しぶりです。

お盆も終わり、昼は暑いですが夜は秋の気配を感じるようになってきました。

本日は、会計士試験合格後に必要となる実務補習について状況を報告します。

 

前提 

私は令和3年(2021年)公認会計士試験に合格しました。

試験に合格したら即座に会計士になれるわけではなく、①3年間の研修(実務補習)を受講、②修了考査と呼ばれる試験に合格、③実務要件(例:監査法人での2年間の従事経験など)を満たす、の3点が必要となります。

正確な要件はググれば出てくるので検索ください。

 

①では3年間の研修を受講しますが、1年目の受講生をJ1、2年目をJ2、3年目をJ3と呼びます。

私はJ1ですが、2021年12月‐2022年11月にかけて研修を受講してきました。

本日は①についてご報告します。

 

①については、以下のすべての条件を満たす必要があります。

  1. 受講する講義の時間に関する条件
    • 3年間で270単位=270時間の講義受講が必要
    • ただしJ1-J3の各年で最低限必要な取得単位数が定められている(例:J1では180単位、など)
    • 1講座あたり3時間=3単位が目安。
    • e-learnigもあれば、オンラインディスカッション、ライブ講義などもある。
    • 条件に満たない場合は、補習を受ける(1講座=3単位あたり3,000円を追加支払)
  2. 定期試験(考査と呼ぶ)において平均60%以上の得点率
    • 考査は3年間で10回ある。
    • 監査総合(8回)と税務(2回)に分かれている。
    • 監査総合で平均60%、税務で平均60%取得する必要がある。
    • 得点率が未達の場合は追試を受ける(1回あたり15,000円を自腹)
  3. 定期レポート提出(課題研究と呼ぶ)において平均60%以上の得点率
    • レポートは3年間で6回ある
    • 得点率が未達の場合は追試を受ける(1回あたり15,000円を自腹)
 

 

結果1.受講する講義の時間に関する条件 

 

講義数は194となっております。最終的には、200単位程度になる予定です。

1年目の最低限必要な単位数は180単位ですが、各年における最低限必要な単位数を積み上げても240単位にしかならず、270単位に到達しません。そこで差分である30単位をJ1-J3のどこかで取得する必要があります。

私の場合は来年忙しくなることが予測されたため、今年のうちにできるだけ30単位分を取得しようと考えております。

 

 

 

 

 結果2.定期試験(考査と呼ぶ)において平均60%以上の得点率 

 

監査総合については8回の試験のうち6回が終了しました。結果、4点不足しています。第7回と第8回で平均62%以上を取得すれば条件クリアとなります。

税務については2回の試験のうち1回が終了しました。結果、3点の貯金ができました。第2回で57点以上を取得すれば条件クリアとなります。

 

 

試験難易度ですが過去問を見る限り、2020年度までと比べて明らかに難化していると感じました。

例えば語句の穴埋め問題では、20年度までは語句が選択肢として与えられているが、21年度は選択肢がなく全て記述となっているなどです。

私の勉強方式ですが、過去問(3か年分)を3回転して試験に臨んでおり、講義の視聴はしませんでした。すなわち、以下のスタイルで勉強を行いました。(合計投入時間は22時間程度/1考査あたり)

  1. 試験の2週間前に過去問集を作成する。(2時間)
  2. 試験2日前の金曜日までに全範囲を1周終わらせる。(12時間)
  3. 試験前日の土曜日に2周終わらせる。(6時間)
  4. 試験当日に早起きして3周終わらせる。(2時間)

要はきちんと勉強していないので、平均60点を下回っている状況と言えます。

平均60点以上を確保するためには、過去問での学習に加え講義をしっかりと視聴しておくとよいかと思います。

 

結果3.定期レポート提出(課題研究と呼ぶ)において平均60%以上の得点率 

 

6回のレポートのうち3回が終了しました。結果、3点貯金ができました。第4回から第6回で平均59%以上を取得すれば条件クリアとなります。

 

 

課題研究への取り組み方ですが、正直やる気が無くてそこまで力を入れていないので、参考にならないかもしれません。

ギリギリで通したい方には参考になるかもしれません。なお1レポートあたり1日(6時間-8時間)で終わらせました。

  1. ネットなどで拾ってきた情報を、体系的に整理します。
  2. 関係する論文や書籍を検索します。論文や書籍から論点を抽出し、体系図にマッピングします。
  3. そのマッピングのうち、取り組みやすい論点を選択します。
  4. 論点について、自身の見解を述べます。
STEP4において自身の見解を述べるコツは以下の通りです。上から順にやりやすい論理展開です。本当はLv5以上のことが求められるのでしょうが、短い時間の中では難しいです…。
  • Lv1.色々なものをごっちゃにしていないか疑う。
    • A⇒Bとのことであるが、Aの中にはBに繋がらない因子もあるのではないか?
    • A⇔Bを比較して優劣を論じているが、実はAの中には、Cがあって、一概には言えないのではないか。
  • Lv2.検討対象の漏れを疑う(高いレイヤーでの漏れを発見する場合はvが上がる)
    • A、B、Cとのことであるが、Dについても検討が必要ではないか。
  • Lv3.因果関係を疑う。
    • A⇒Bとのことであるが、そのためにはA⇒C⇒Bが言える必要があるが、A⇒Cは必ずしも成立するとは言えない。
  • Lv4.前提条件を疑う。
    • A⇒Bとのことであるが、そのためにはA=Cが言える必要があるが、必ずしも成立するとは言えない。
  • Lv5.観点を変える
    • 規制当局の立場では確かにBであるが、企業の立場ではDではないか。
  • Lv6.推論を行う。
    • A⇒Bを考慮すると、C⇒Dも成立するのではないか。
    • A⇒Bを考慮すると、特にCに着目すべきではないか。