その昔、讃岐国(今の香川県)に日証上人というお坊さんが、いました。
ある夜、どこからか琴の音が聞こえてくるので、「こんな所で琴を誰が弾いているのだろう」と、不思議に思った日証上人は、外に出て、大きな岩の上から琴の音が聞こえる方に目をやると、海に浮かぶ一艘の船から聞こえてくるのがわかりました。
日証上人は「その船にいるのは誰ですか?」と聞くと、
「我は宇佐八幡大神なり。これから、京に赴き、朝廷を保護せんとするところだ」という返事があったので、これはおかしいと思った上人は、「本当の宇佐八幡大神なら、その山の上に登ってみよ」と船に向かって言いました。
すると、船は不思議な事に山を登って行きます。
上人はたいそう驚き、その山に八幡宮を勧請し、琴弾八幡宮と名付けました。
上人のお寺は神宮寺と言いましたが、後に廃れて空海が再興し、観音寺となって今に至ります。
おしまい
琴弾八幡宮は駅から徒歩で15分くらいのところで、とても長い階段がありました。
その階段に源義経が屋島の合戦勝利後に奉納した木の鳥居があり、神社からは有名な銭型砂絵も良く見えました。


