角頭歩/阪田/立石/鬼殺し | Thousand Days

Thousand Days

さうざん-でいず【千日手】
1. 同一局面の繰り返し4回。先後入れ換えてやり直し。
2. 今時珍しく将棋に凝っている大学生の将棋系ブログ。
主に居飛車党過激派向けの序盤作戦を網羅している他、
雑学医学数学物理自転車チェス等とりとめのない話題も…

※大昔の前回『KK4の今日この頃』

†本記事は 将棋 Advent Calendar 12/24枠


将棋の初形は角を除けば完璧な配置なので、
最序盤はお互いの角の処分処置から始まる。
その時生じた僅かな歪みを咎めにいくのが、
先手居飛車の義務であり醍醐味ともいえる。

相手が一般に奇襲とされる戦法でも同様で、
むしろ定跡形以上に礼を尽くす必要がある。
今回は後手が角交換向い飛車を志向した際、
どのようにその歪みを衝くべきかを考える。

(制作にあたり、ukamuse氏に協力を仰いだ)


なお 26歩 34歩 25歩のオープニングは有効。
角頭歩や通常の後手筋違い角を封じており、
33角成を遅らせれば阪田流の牽制にもなる。
対居飛車も角換わりと相懸かりだけで済む。



26歩 34歩 76歩 24歩 25歩 同歩
同飛 88角成 同銀 33桂…(k)



21飛成 22飛 11龍 29飛成 46香 62王
43香成 65桂…(k1)
24飛 22飛 同龍 同銀 28飛 25歩
65角 32金 83角成 74角…(k2)
23飛成 22飛 33龍 29飛成 55桂 32銀
63桂不成 62王 71桂成 同王…(k3)
23飛成 22飛 24歩 32金 22龍 同銀
23角 31金 34角成 45角 同馬 同桂…(k4)

28飛 22飛 23角 32銀 同角成 同金
22飛成 同金 31飛 62王 11飛成 23飛…(k5)
28飛 22飛 23歩 21飛 65角 32金
83角成 27歩 48飛 23飛…(k6)
28飛 22飛 24歩 32銀 23角 27歩
同飛 45角 28飛 67角成…(k7)



角頭歩戦法(稀に角豆腐とも表記される)は、
24歩型の角交換向い飛車を見せ敵を焦らせ?
飛車先を換えてきたところを叩くのが狙い。
…もっと評価されて然るべき戦法だと思う。

かつて66歩が対策の決定版とされたものの、
44角から銀冠や向い飛車に組まれて難しい。
先手は78金や68玉と一手溜めるのが本手で、
後手も42飛や54歩で65角問題に備えておく。

45角や45桂がことごとく先手で刺さるため、
すぐに25歩と動くのも実際少々無理っぽい。
ただし…(k4)は限りなく互角に近い戦いだ。


※96歩と94歩を入れてから飛車交換すれば、
95歩~92歩~91飛の筋が生じ事情が変わる。
これを利用し95歩と位を取る作戦もあるが、
右辺で速攻を喰らう虞もあり微妙なところ。



26歩 34歩 76歩 24歩 78金 54歩
25歩 同歩 同飛 88角成 同銀…(K')



33桂 23飛成 22飛 33龍 29飛成 53桂…(K1)
22飛 23角 24歩 同飛 35角 41角成
同王 22飛成 同銀 28飛 44角 24歩…(K2)
22飛 23角 14角 同角成 同歩 23角
24歩 同飛 13角 28飛 57角成 24歩
26歩 同飛 35馬 28飛 52金左 48銀…(K3)
22飛 23角 14角 同角成 同歩 23角
24歩 同飛 13角 28飛 32金 24歩
同角 34角成 57角成 24歩 25歩 同馬…(K4)


26歩 34歩 76歩 24歩 78金 42飛
25歩 同歩 同飛 88角成 同銀…(K")

33桂 28飛 22飛 24歩 32銀 23角
25角 同飛 同桂 34角成 62王 45角…(K5)
22飛 23角 32銀 24歩 23銀 同歩成
14角 22と 25角 38銀打 14角打 68金…(K6)
22飛 23角 32金 34角成 25飛 同馬
27角 26馬 54角成 24飛 22飛 54飛…(K7)
22飛 23角 14角 同角成 同歩 23角
32金 34角成 25飛 同馬 27角 46歩
54角成 47馬 27飛 28飛 同飛成 同銀…(K8)



後手の人を戦法ごと焼き尽くすつもりなら、
部分的に最強の手である78金から考えたい。
手損しない54歩と隙のない42飛の二択だが、
いずれにせよ飛先交換に33桂は成立しない。

銀に紐をつけ33角の攻防手を消したお陰で、
先手は22飛に23角からの馬作りを目指せる。
以下32銀には24歩で、32金なら角を逃がす。
(23角以降の33桂は飛角を切って21飛で潰れ)

(K3)は41角成と34角成を防ぐ自然な流れで、
難解だが先手の角は生還するか花と散れる。
(K4)も33金には 48銀 24馬 同馬 同金 56角、
33桂~25歩には58飛でいずれも先手持ち。

(K7)はとにかく後手の馬を消すのが急所だ。
(54角成のところ45角成なら、85飛がある)
(K8)は15角を消して54飛に26飛を見た順。
歩得ながら馬を作り合う力戦で相当難しい。



26歩 34歩 76歩 24歩 68玉…(L)



42飛 25歩 同歩 同飛 88角成 同銀
22飛 23歩 42飛 48銀 62王 78玉
72王 36歩…(La1)
54歩 25歩 同歩 同飛 88角成 同銀
22飛 23歩 52飛 77角 33角 48銀…(La2)
54歩 25歩 同歩 同飛 88角成 同銀
22飛 23歩 52飛 77角 55歩 同飛
同飛 同角 27飛 11角成 23飛成 22歩
同銀 21馬 31金 53桂…(La3)

42飛 78玉 88角成 同玉 22銀 78銀…(Lb1)
54歩 78玉 88角成 同玉 22飛 77角
33角 66歩…(Lb2)
54歩 78玉 88角成 同玉 33桂 23角
45角 78玉 42金 46歩 22銀 45歩
23銀 31角…(Lb3)



68玉は22飛ブツケに23歩でしか反撥できず、
(23角は24歩~33角が先手で入るため微妙)
姿は大変良いものの漠然とした展開になる。

飛車先を換えた後に23歩と打ち直す流れは、
普通の角交換四間より手得だが形勢は不明。
22角は同銀~24歩~33角があって成立せず、
結局左右の桂を捌いて空中戦にする他ない。

78玉で88同玉と取れることに満足するのも、
居飛車党過激派らしくはないが自然な対応。
24歩型を相手し慣れているならアリだろう。


※実は 26歩 34歩 76歩 42飛 68玉 24歩なら、
KK4模様から68玉を見て角頭歩にできる。
(先手がわざわざ避ける順とも思えないが…)
もしこれを厭うなら25歩を早く決めるべき。



26歩 34歩 76歩 33角 同角成 同桂
25歩 22飛 65角 45桂 48銀 55角
98香 99角成 78銀…(O)



42飛 83角成 98馬 56馬 84香 45馬
87香成 同銀 同馬 84歩 88歩 39銀
89歩成 83歩成 82銀 75桂 54銀 56馬…(O1)
42飛 83角成 98馬 56馬 44歩 46歩
84香 45歩 87香成 同銀 同馬 66馬
88歩 77桂 89歩成 47銀 45歩 44香…(O2)
42飛 83角成 98馬 56馬 44歩 46歩
54香 66馬 57桂成 同銀 同香成 同馬
88歩 77桂 89歩成 84香 88と 81香成…(O3)

42銀 83角成 98馬 56馬 57桂成 同銀
88歩 77桂 89歩成 66馬 32金 65桂
88馬 77銀 87馬 54歩 同歩 22馬…(O4)
42金 83角成 98馬 56馬 57桂成 同銀
88歩 79金 89歩成 同金 97馬 92歩
44桂 66馬 92香 46歩…(O5)
98馬 43角成 84香 53馬 87香成 同銀
同馬 63馬 62飛 45馬 65飛 43桂
42王 31桂成…(O6)

98馬 43角成 88馬 46歩…(O')


鬼殺し向い飛車戦法(窪田流四手目33角)は、
手損をせずスマートな向い飛車に組む狙い。
無論、こんなずるい戦法は潰すより他ない。
…当ブログは基本的に常時このノリである。

島ノートで無理とされた65角を堂々と打ち、
98香で馬筋を逸らして敵の桂を取りに行く。
銀杏交換後は66歩でなく84歩~39銀が本線。
(42飛が54歩に代わっても同じ対応で良い)

42銀や42金なら82飛の逆襲が消えて一安心。
57桂成~88歩には77桂と79金を使い分ける。
(44歩と66馬の交換はこの場合先手の得か)
単に98馬~84香なら53馬~63馬で問題ない。


※99角成のところ35歩なら83角成が自然だ。
以下 99角成 78銀 36歩 同歩 55馬 26飛 19馬
56馬 57桂成 同銀 54香 66馬 57香成 同馬…
は先手が厚く、他に35歩を活かす順もない。



26歩 34歩 76歩 33角 同角成 同桂
25歩 22飛 65角 45桂 48銀 55角
98香 99角成 78銀 98馬 43角成 88馬
46歩…(O')



42飛 34馬 37桂成 同桂 32香 56馬
36歩 45桂 37歩成 29飛 48と 同金…(O7)
42飛 34馬 37桂成 同桂 47歩 同銀
32香 35歩 34香 同歩 62王 68玉…(O8)
52金左 34馬 37桂成 同銀 32香 56馬
37成香 同桂 36歩 27飛…(O9)



ぶっちゃけ角はどちらに成ろうが大差なく、
98馬~88馬を優先された方が個人的には厭。
対して34馬は55馬と引かれて困るので46歩…
しかしここで32香を絡めた小鬢攻めが怖い。

機械は例によって先手の味方をしてくるが、
人間的には後手の攻め筋も多彩で、難しい。
(O8)のように歩切れを咎める順も多数あり、
絶対大丈夫だよという信仰のもと私は戦う。


※ちなみに後手番の元祖鬼殺し(可章馬)は、
26歩 34歩 76歩 33桂 25歩 45桂 48銀 35歩
46歩 88角成 同銀 55角 77角 46角 26飛
57角成に58金右ぐらいで普通に駄目である。

※※99角成をさぼって先に42飛と廻ると、
星田研究の 78金 99角成 88金で即死する。
88馬をさぼるのも33馬~馬引きが手厚い。



26歩 34歩 76歩 33角 同角成 同桂
25歩 42飛 68玉 62王 48銀 72王
58金右 22飛 77角 42銀 36歩 54歩
37銀 32金 46銀…(Q)



44角 66歩…(Q1)
21飛 35歩 同歩 同銀 53角 38飛
64角 46歩…(Q2)
21飛 35歩 同歩 同銀 55角 同角
同歩 34歩 45桂 18角 54角 46銀…(Q3)



…ただ残念ながら33角自体はまだ滅びない。
42飛(或いは32金)と深く反省されてみると、
先手もこの手を更に咎めに行くのが難しい。
(44角に66角で受けやすくなった意味はある)

仕方がないので先手も68玉と通常形に戻り、
一手損で向い飛車に振り直す順を警戒する。
具体的には、22飛の瞬間の77角~早繰り銀。
58金右で中央に備えておくのが肝要である。

今は有名な構想なので詳しくは述べないが…
念願叶って44角と打たせて角道を閉じても、
自玉の厚みを勝ちに結びつけるまでは長い。


※居飛車党過激派的には(Q)の時点で温く、
78玉~24歩~23角の筋で咎めに出るべき。
12角~同飛~32金/銀は 34角成 22飛 88銀。
25角や25桂も馬が残って模様は良さそう。



26歩 34歩 76歩 33角 同角成 同桂
25歩 42飛 68玉 32金 48銀 62王
58金右 72王 78銀 44歩 56歩…(T)




(↑78銀が78玉に代わっても大差はない)

45歩 57銀 44飛 36歩 64角 37角
同角成 同桂…(T1)
45歩 57銀 35歩 77角 22銀 79玉
82王 96歩 94歩 88玉 72銀 86歩…(T2)
45歩 57銀 35歩 77角 62銀 79玉
51金 26飛 43金 36歩 同歩 同飛
34歩 26飛 32銀 96歩 94歩 88玉…(T3)
41飛 79玉 42銀 66歩 21飛 88玉
43銀 65歩 25桂 16歩 24歩 15歩
82王 96歩 94歩 67銀 72銀 78金…(T4)
41飛 79玉 42銀 66歩 43銀 65歩
35歩 88玉 52金 77桂 21飛 66角
54歩 57銀 62銀 67金 53銀 46銀
34銀 55歩…(T5)



立石流は組まれると面倒なので、断固拒否。
(45歩に57銀、44飛には36歩、35歩は77角)
左金で34金型まで実現されると大変ながら、
43金の瞬間に飛車先を換えれば大抵は通る。

早い向い飛車25桂ポンには同飛~85飛が形。
低い陣形では65角や36角~25飛を防げない。
43銀・32金+下段飛車を崩すのは難しいが、
雁木に盛り上がって将来の玉頭戦に懸ける。


※44銀・43銀・32金型は34銀の瞬間を狙う。
(62王型には17角、72王型には54角が含み)
(T2)の77角に41飛なら24歩~36歩と動き、
角を手放した状態での43銀型自体許さない。



26歩 34歩 76歩 32金 25歩 33角
同角成 同金 68玉 22飛 48銀…(S)



24歩 同歩 同金 46歩 25金 45角…(S1)
62王 46歩 55角 77桂 46角 47銀
64角 56銀 35歩 66歩 36歩 65歩…(S2)
62王 46歩 72王 47銀 65角 56銀
76角 78銀 44歩 77角 42銀 45歩
同歩 36歩…(S3)
42銀 46歩 24歩 同歩 同金 47銀
25金 38金 26歩 36歩 35歩 23歩
同飛 37桂 36金 45角…(S4)
62王 46歩 24歩 同歩 同金 36歩
25金 77角 44角 同角 同歩 37銀
54角 45歩 26歩 44歩 42銀 66角…(S5)

42銀 46歩 62王 47銀 72王 36歩…(S')


阪田流向い飛車は相当手強い戦法だと思う。
(決定版が存在するか自体正直全く判らない)
ただ後手から急戦を成立させるのも難しく、
38銀と備える方が手堅いが48銀でも受かる。

以降はとにかく無心に47銀36歩型を目指し、
仕掛けられたら38金~37桂で金を追い返す。
後手は筋違い角も筋違わない角も打てるが…
腰掛け銀に中原を逐われ戦果は挙がらない。

(S4)の手順中、35歩に代えて54角なら45歩、
14角も 37金 35歩 同歩 同金 77角で大丈夫。
25歩~三筋交換も38飛や56角で迎撃できる。
(S5)は33角で受けても角交換~35歩がある。


※やねうら王の愛用する33金型の居飛車も、
もっと評価されて然るべき戦法だとは思う。
ただ、45桂早仕掛けへの対策が必須となる。



26歩 34歩 76歩 32金 25歩 33角
同角成 同金 68玉 22飛 48銀 42銀
46歩 62王 47銀 72王 36歩…(S')



44金 78銀 35歩 77角 33桂 35歩…(S6)
24歩 同歩 同金 37桂 25歩 38金
35歩 78玉 33桂 77角 21飛 68金
82王 45桂 同桂 同歩 72銀 23歩…(S7)
24歩 同歩 同金 37桂 25歩 38金
33桂 78玉 62銀 68銀 51金 96歩
94歩 77銀 64歩 68金 63銀 29飛…(S8)
82王 37桂 72銀 78銀 44歩 96歩
94歩 77銀 43銀 78金 32金 38金
54銀 86銀 33桂 77桂 21飛 95歩…(S9)



44金や24歩や32金など後手金の動きを見て
金の配置を決めるのが私好みの呼吸である。
先手としては三枚で堅く囲う順も有力だが、
持久戦では縦から攻める方が打開しやすい。

金が上ずると小鬢狙いの77角~45桂があり、
いつでも動けるはずなのに動きが取り難い。
かといって仕掛けなければ43銀・32金型の
「意識低い系振り飛車」に帰着してしまう。

意外とよく遭う(S8)の中国製美濃相手には、
いかにも脆い玉頭を地下鉄飛車で狙いたい。
美濃で端を突く(S9)は矢倉~86銀が炸裂し、
端を突かないと今度は銀冠~96銀が生じる。


※33角成を保留し 48銀 94歩 96歩と待てば、
後手が自然な阪田流に持ち込みにくくなる。
(ただし先手も25歩型角換わりの知識が必須)



26歩 34歩 76歩 32金 25歩 33角
同角成 同金 68玉 65角 48銀 76角
77玉 54角 78銀 22飛 56歩…(§)




(↑78金型の方が囲いとして数段堅く、優る)

44金 57銀 24歩 55歩 同金 24歩
27歩 58飛…(§1)
44歩 55歩 43角 36歩 42銀 57銀
62王 56銀 72王 46歩…(§2)
64歩 38金 42銀 57銀 24歩 同歩
同金 66銀 27歩 同金 35金 26歩…(§3)



筋違い角は大抵の角交換振り飛車で打てる。
ただ局面が煮詰まりかけてきた頃でないと、
自由奔放な駒組みで角を目標にされて困る。

筋違い角との相性が良い阪田流向い飛車も、
この法則から逃れることはできないらしい。
先手は角を追いつつ中央を制する味が良い。

44歩なら歩で角を追い、歩で角頭を攻める。
64歩なら金で飛頭を守り、銀で角頭を叩く…
実際の形勢は謎だが、気分良く戦えそうだ。



p.s. (2018/11/11)

26歩 34歩 76歩 88角成 同銀 65角
38銀 76角 78金…(ß)

22飛 77銀 54角 66銀 24歩 55角…(ß1)
22銀 77銀 54角 66銀 33銀 55銀
65角 77桂 76角 25歩 44歩 26飛
32角 36歩 74歩 35歩 同歩 46銀…(ß2)
44歩 77銀 32角 25歩 22銀 24歩
同歩 同飛 33銀 28飛 54角 36歩
22飛 23歩 42飛 66銀 24歩 55銀…(ß3)
44歩 77銀 43角 46歩 22銀 47銀
33銀 56銀 22飛 68玉 62王 79玉
72王 58金 35歩 47金 24歩 36歩…(ß4)



正調筋違い角では飛先を換えたくなるが、
衝動を抑えて銀を中央に使う方がより自然。
(ß2)では45桂や66角、46飛などの筋もあり、
角を追いつつ攻めれば先番の利も出やすい。

先後逆ならもう少し緩やかな将棋になるが、
セオリー通り54銀~45歩と位を張れば良い。



26歩 34歩 76歩 32金 25歩 33角
同角成 同桂 78銀…(〒)


42飛 68玉 41飛 48銀 42銀 79玉
62王 58金右 72王 66歩 44歩 56歩…(T0)
44歩 58金右 42飛 68玉 45歩 48銀
46歩 同歩 同飛 77銀 62王 78玉
72王 24歩 同歩 同飛 23歩 28飛
41飛 56角 45歩 36歩 44飛 66銀
54歩 37桂…(〒1)
44歩 58金右 42銀 24歩 同歩 同飛
23歩 34飛 43銀 36飛…(〒')

27角 46歩 84歩 56角 36角成 同歩
54銀 38角…(〒2)
27角 46歩 36角成 同歩 27飛 47角
24飛成 96歩 94歩 35角 34龍 37桂
54銀 95歩…(〒3)
42飛 26飛 41飛 77銀 62王 68玉
72王 36歩 21飛 25歩 34銀 37桂…(〒4)



居玉で43銀・32金型を目指すのは有力策。
居飛車で実現されると先番の利をほぼ失う。
(対振りなら手数を六筋位取りに変換できる)
故に、飛車を振る前の42銀には横歩を取る。

早い78銀は態度を聞く44角を封じている。
39銀・58金型で28角を消し、27角を打たせ、
56角覗きや端攻め〜83角成の筋に期待する。
(向い飛車も36歩~37桂が間に合って受かる)

この組み方だと早い四筋交換を防げないが、
(〒1)のように56角で桂頭攻めを見せれば、
次に 45桂 同桂 46歩の圧迫もあり不満ない。



26歩 34歩 76歩 32金 25歩 44角
24歩 同歩 同飛…(N)

23歩 44角 同歩 34飛 45角 15角
52王 42角成 同王 44飛 51王 45飛
33桂 65飛…(N1)
88角成 同銀 33角 21飛成 88角成 77角
同馬 同桂 22角 66角 同角 同歩
22角 65桂 52飛 24桂 23銀 55角…(N2)



菜々河流44角には最速で飛車先を換えて、
33金〜22飛を許さない。(N1)の15角が肝。
44同角と先に決めるか否かは先手が選べる。


~~~~~~~~~~~~

…学生時代からの宿題が、ひとつ片付いた。
こういった戦型は漠然として精査が難しい。
今回は割愛した33桂型や33金型の居飛車も、
今後きっとまた増えてくるので検討課題だ。

十分な品質を得ないまま上げてしまったが、
加筆修正を加えつつもう少し考えてみたい。



開始日時:2018/04/10 棋戦:竜王戦
先手:斎藤慎太郎 後手:西川和宏