第27期竜王戦セミ挑決 | Thousand Days

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さうざん-でいず【千日手】
1. 同一局面の繰り返し4回。先後入れ換えてやり直し。
2. 今時珍しく将棋に凝っている大学生の将棋系ブログ。
主に居飛車党過激派向けの序盤作戦を網羅している他、
雑学医学数学物理自転車チェス等とりとめのない話題も…


1. 【羽生-郷田戦】


……… 31王 88玉 53銀 46銀 45歩
37銀 44銀右 48飛 52飛


先に55歩~56歩を決めず単に52飛と廻ったところ。
(ちょうど以前の記事で書き損ねた部分でした…)

先手がこの決戦を避けて26銀型の若干キモい雀刺しに移行する将棋をよく見かけますが、
こっちの順も何だかんだで31王型が響いてきそう。
やっぱり84歩の一手が中途半端な気がします。。

まあ私、矢倉とか全然わかりませんけど!



46歩 同歩 同角 55歩 45歩 同銀
55角 同角 同歩 同飛 68銀 47歩
18飛


部分的には既視感バリバリの手順ですが、
68銀と引く発想にはなるほどです。
47歩にも飛車を横に逃げておいてOKなんですね。。

ここで後手が単純に攻めても反撥が厳しいようで、
実戦では以下52飛~22王が指されています。
…こういう手をいつも間に合わせて圧勝しているのが郷田先生の恐ろしいところです。

しかし流石に羽生相手には通用しませんでしたか。


…こうして挑決に進んだ羽生はHP1から2へと上昇
今のこの人(?)相手に2発入れる困難さといったら。。


~~~~~~~~~~~~


2. 【糸谷-行方戦】


……… 68金右 12香 48飛 11王 45歩
同歩 15歩 同歩 35歩


68金型の場合、先手は仕掛けさえ成立させてしまえば大抵あとは何とかなってしまう印象があります。
(58金型と比べても堅さの違いが絶大なのです)

その代わり桂頭を守りにくかったり、59角が一撃必殺になったりといったリスクは当然ありますが…
逆に考えれば、後手の反撃ポイントが限定されるので狭く深く読みやすいと言えなくもないような?


『愛その他の角行について』の一変化と比べて、
本譜は74歩と25歩の交換が入っていない計算です。

穴熊を攻略するなら25桂と使う方が自然ですし、
先手にとって悪い取引ではないように思えました。



22銀 34歩 59角 38飛 36歩 13歩 †同銀

感想戦でも登場した、気になる変化。

個人的には以下 44角 22銀 25桂 37歩成 18飛 27ト 15飛というキモキモな順を狙ってみたいですが…
これは明らかにチェスのやり過ぎですね(笑)

正直、最初に35同歩と応じるかこの13同銀ぐらいしか有力そうな変化が見当たりません。
(短時間ならどこかで飛車を抑え込みに出て勝負?)
…あまりにも理不尽な戦型です。

私はいつも先手を持って華麗に負けてますけど!



…… †同香 25桂 26角成 33歩成 同金右
同桂成 同金 17角 同馬 同香 26角
15香 同香 36飛 17角成 35角 27馬
13歩 12歩 26飛


…そしてこれが実戦の順。実に鋭い攻めです。

香車は予定通り憤死したものの金桂交換を果たし、
攻め駒を全員捌いたので(形勢はともかく)
最早これ以上何も望むことはありません。。



王座戦ではやっと豊島先生が上がってきましたし、
糸谷先生も挑決三番勝負が踏ん張りどころですね。

うちら世代もこれからどんどん羽生世代にぶつかっていって、散っていったらいいと思います。。



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