ぼくたちわたしたちの四間飛車が
ゆるやかならざる衰退を迎えて、はや十数年。
すでに盤上は"穴熊さん"のものだったりします。
…アベケン先生が遂に本を書いた。
「四間飛車激減の理由」という題名を見た瞬間、買った。
ネガティブというか陰険というか…(もちろん褒めている)
本当に素敵なことこの上ないタイトルである。
確かに今では穴熊や角交換型のほうがメジャーなので、
これからは「ゲキゲン四間飛車」と呼ぶべきかもしれない。
研究仲間や弟弟子に続々と四間飛車破りを書かれるF先生。
NHK杯で藤井先生が彼相手に藤井システムを採用し、
鉄槌を下したときの気持ちも今ならよく判る(気がする)。
肝心の内容は、これまた限りなく完璧に近い。
渡辺本・佐天本を仮に80点とすると、
どう少なく見積もっても95点はある。
(ちなみに当ブログは多めに見積もって2点ぐらいだ)
もはやステマでしかないが、その理由を列挙すると…
・穴熊に組む前の段階から仕掛けの形までを全て繋げている
・蓋然性が恐ろしく高い(緻密を通り越して稠密である)
・決して難解とか形勢不明とか言ってお茶を濁さない
・読み進めるだけで居飛車穴熊の手筋が相当数身につく
…あと、疑問点が三箇所しか思い浮かばなかった。
ふたつは容易に回避できるものの、
『44銀型四間飛車 #2』の疑問だけは微妙に残っている。
他の変化への対応は全て、見るからに正解っぽかった。
今や私はブログ上の稚拙な記述を削除したくて堪らない…
p.s. N條くんが四間飛車を勉強し始めたにもかかわらず、
横で堂々とこんな記事を書いている私は本当にカスである。
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