平安将棋に飛車角を加えて神ゲーを生み出した天才な誰かは、
お互いの角が向かい合うように配置した。
(たぶん線対称より点対称のほうが好きだったのだろう)
おかげで、誰でも簡単に角交換できる便利な世の中になった。
…しかし初心者にとって、これは恐怖以外の何物でもない。
角交換型では「バランス」とかいう謎概念が重要になる。
これを軽んじて駒を偏らせると、
相手が駒台の角(イエローカード)を取り出して警告してくる。
打ち込まれた角が無事に生還してしまうと、
盤上に真っ赤な竜馬さん(レッドカード)が出現する。
竜馬氏は守備力がずば抜けて高いため…
それ以上の対価を得ていない限り、ほぼ勝てない。
強い人達は、角の打ち込みを食らわないように駒を配置する。
…要はこれが「バランスの良い駒組み」の正体である。
(初心者同士なら、これさえ覚えれば限りなく無敵に近い)
これを体得するには定跡を学ぶのが最速だが、コツとしては…
「必要な歩だけを突こう」
「歩を突いて生まれる空間に、角を打たれないか注意しよう」
「金銀が誰も効いていない升目には気を遣おう」
「端歩はどんどん進めても大丈夫(香車さんに感謝しよう)」
「五筋の歩突きは控えよう(居飛車の場合は特に)」
「飛車の風通し(横利き)が良くなるようにしよう」
「相手が隙を見せたら、ちゃんと角を打ち込もう(怒ろう)」
…大体そんな感じである。
※自分から角交換すると大抵「手損」になってしまうが…
ぶっちゃけ、手損を完璧に咎めるのはプロでも容易ではない。
どんどん自分から角交換して、経験値を積めばいいと思う。
…それでは、検討を祈る。
p.s. 日本将棋連盟の公式見解によれば、
「龍馬」ではなく「竜馬」が正しいらしい。
(こうしきけんかいならしかたないね!)
…読み方は「りょうめ」或は「りょうま」である。
(みんな「うま」ってよぶからどうでもいいんだけどね!)
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