対M井四段:空中戦法対15歩型 | Thousand Days

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さうざん-でいず【千日手】
1. 同一局面の繰り返し4回。先後入れ換えてやり直し。
2. 今時珍しく将棋に凝っている大学生の将棋系ブログ。
主に居飛車党過激派向けの序盤作戦を網羅している他、
雑学医学数学物理自転車チェス等とりとめのない話題も…

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もはや私の後手番でのエースになりつつある、横歩取り33角の将棋である。
この戦法が後手居飛車に与えてきた恩恵は、あまりにも大きい。

85飛型には「中座飛車」というピッタリの名称があるが、
84飛型にも「空中戦法」という別名があることを知る人は少ない。

…ほぼ独力で一人前の戦法に育て上げた功績を考えれば、
内藤先生が数十年前に与えたこの名前を使うのは、至極当然だろう。

76歩 34歩 26歩 84歩 25歩 85歩
78金 32金 24歩 同歩 同飛 86歩
同歩 同飛 34飛 33角 36飛 84飛
26飛 22銀 87歩 52玉 58王 74歩


後手側の主流の陣形は、
・84飛52玉型(内藤流:空中戦法)
・84飛41玉型(中原流:中原囲い)
・85飛41玉型(中座流:中座飛車)
・85飛52玉型(松尾流)
と推移しているが…最近ついに一周して、84飛52玉型が増えつつある。

理由としては、85飛型を狙い撃ちされるケースが増えてきたのが大きい(のかな)。
・41玉型は新山崎流が永遠の敵だし、
・52玉型には相中原囲いがある。
・康光流や旧山崎流も未だに手強い。

もちろん、初期型とは右金の位置などが改良されている。

38金 51金 48銀 62銀 16歩 73桂
15歩 41玉 36歩 25歩 16飛 86歩
同歩 同飛 35歩 85飛 36飛 54角


後手番でこの形を指す場合、
あらゆるタイミングの36歩に対して、常に攻めを用意しておく必要がある。
(※稲葉先生の著書が特に詳しい)

本譜の36歩は最有力のタイミング。
よくある25歩の筋から仕掛けたが、
この場合は16飛~35歩~36飛と自然に対応されて少し無理っぽい感じ。
他の受けなら自信があったのだが…

54角と打っても、桂頭攻めがないので将来のニート化が目に見えている。

66飛 35飛 37銀 33桂 36歩 85飛
46銀 26歩 28歩 65桂 86歩 同飛


角を手放した以上、左桂を跳ばないと攻めの作りようがない。
しかし36歩や28歩と受けるのは、
必要悪とはいえ後手が相当儲けた。

本筋はおそらく86歩に代えて37桂で、
左桂の動きを制するべきだと思う。
35歩などから激戦になるが、よく考えてみると先手が指せそう。

55銀 45桂 54銀 57桂左成 69王 54歩

角などいらぬ!と両桂を跳ねて優勢?
…先手は歩切れのため、受けが難しい。

87角 64歩 35歩 55銀 26飛 56銀
58歩 67銀成 57歩 同桂成 49角 87飛成
同銀 78成銀 同王 86歩 同銀 59角
77銀打 26角成…まで80手


しかし予想通り、ここから私の迷走が始まる。
(この辺は検討しなかったため、正しい寄せ方は未だに謎のままである)
86歩を96銀と躱されていたら、恐らく逆転していた…

本譜は飛車を取れたので、戦意喪失して貰えた。
まあ、45桂の時点で半ば心が折れている感じではあったが。

空中戦で両桂を跳ね出せる機会は滅多に訪れない。
しかしこのように、成功したときの(精神的)ダメージは絶大である。


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