プーチンとトランプの電話会談が終わりました
イスタンブールでの直接協議の評価も含めて、
おおかた各国の反応も出揃いましたので
久しぶりにウクライナネタを
でね、メディア報道を見ていると
「ロシアが停戦に合意しない」
という文脈が主流になっていて
じゃあいったい何がネックになって和平交渉が進まないのか
どうして停戦が実現しないのか
その核心には触れようとはしません
一番大切なことは
犠牲者を双方これ以上増やさないこと
今日はそんなところに踏み込んでお話をしたいと思います。
まずは昨日未明の電話会談について
プーチンはこう語っています
Photo: RT на русском on Telegram
この会話は非常に建設的であり、高く評価していることを強調したい
イスタンブールでの会議や交渉の参加者間の連絡は再開されており、これは私たちが概ね正しい方向に進んでいる
トランプもおおむね同様の反応
「非常にうまくいった」と評価しています
しかしメディアの反応は
「停戦合意に至らず」を強調するばかり
ではなぜ停戦合意ができなかったのか
今月11日までさかのぼって
この電話会談に至るまでの経緯を整理してみましょう
5月11日のプーチン記者会見
この席でプーチンは
「15日」 「イスタンブール」
「ロシア・ウクライナ直接協議」
を提案し
こんな話をしました
もう一度繰り返しますが、私たちは停戦に向けた措置を繰り返し提案してきました。
我々はウクライナ側との対話を拒否したことは一度もありません。
もう一度思い出してください。
2022年に交渉を妨害したのは私たちではなく、ウクライナ側でした。
この点に関し、私たちは、あらゆる困難にもかかわらず、
キエフ当局が2022年末に中断した交渉を再開し、
直接交渉を再開することを提案します。
周知のとおり、トルコの同僚らは繰り返しこうした交渉を組織するために協力を申し出ており、
エルドアン大統領は交渉を組織するために多大な貢献を果たしてきた。
これらの交渉の結果、(2022年2月に)共同文書の草案が作成され、
キエフの交渉団長によって署名されたが、
西側諸国の強い要求により、それは単にゴミ箱に捨てられたことを思い出してください。
今回プーチンが提案したこの「2022年の協議の再開」は
私の理解では
おそらくアメリカ側と協議の上で決めたこと
そもそも首脳会談をやるとは一言も言っていないし
プーチンは(トランプが来るのでなければ)行くつもりもない。
ゼレンスキーだってそんなことを知らないはずがない
一番イタいところをツッコまれ、その腹いせに
来るはずないのに「プーチンを待つ」と言って勝手に騒ぎ出し
挙げ句の果てに代表団を低レベルとコキおろし、プーチンが逃げたと言い出す始末
プーチンは「15日にイスタンブールでやる」と言いました。
しかしゼレンスキーは「プーチンを待つ」って言いながら
まんまとプーチンとトランプの策略に引っかかって
「アンカラ」でエルドアンに説得されてる
実はプーチンがさきの記者会見を行った日
プーチンはエルドアン大統領と電話で綿密に打ち合わせをしています
結局、いま振り返れば
ゼレンスキーとウクライナ交渉団御一行様は
ロシアとアメリカとトルコの描いたシナリオ通りに動かされた、ってことになりますね。
で、ですね、
なぜプーチンが「二国間直接協議」を持ち出し
トランプがゴネるゼレンスキーに喝を入れて直接交渉を実現させたのか
↓これね
その理由を示すいくつかのトピックがあります
まず15日
「プーチンが逃げた」というイメージ作りに成功したゼレンスキーは
エルドアンとの会談を終えるとEU首脳のもとに向かいました
これはトランプから直接協議の報告を受けるゼレンスキーとEU首脳
イギリス・スターマー首相はこう述べました
「イスタンブールでの交渉におけるロシアの立場は受け入れられないものであり、対応策を準備中である」
(゚д゚)ハァ?
誰にとって受け入れられないのかしら?
ロシアはロンドンとは交渉していませんよ。笑笑
続いて18日
プーチンとトランプの電話会談前夜
またまたこのEU首脳が集まり、トランプと接触。
トランプに対しロシアへの制裁を求めました。
しかし昨日の電話会談
トランプは追加制裁には全く言及せず
フィナンシャル・タイムズ紙は
「EU首脳のテンションダダ下がり」
を伝えました。
我慢ならないEU首脳
昨日未明、ドイツの政府報道官がこんなプレスリリースを発表
ヨーロッパのパートナーは今後緊密に交渉プロセスを調整する
ロシアに対しては制裁を通して圧力を強めていく
(゚д゚)ハァ?
結局交渉をややこしくしているのは直接の交渉相手ではないEU首脳なんですよ
内輪で固まってあーでもないこーでもないと非難するだけ。
このままではいつまでたってもラチがあかない。
電話会談後にトランプが語った一言にその全てが凝縮されています
もしプーチン大統領がこれ(戦争)を終わらせたくないと思うなら、
私はこれについて話すことすらしない。
ただ撤退するだけだ」
「彼(プーチン)は
もううんざりしていると思う」
イギリスやフランスが邪魔してるってことをさして言ってるわけです
一方、予想通り
「ウクライナの疑わしき王子様」は
話聞く気全くなし
「兵は引かない」
自身のTeklegramチャンネルでは,,,
まだ「追加制裁」を口にしている...
オマケに「アメリカは手を引くな」という趣旨のことを...
挙げ句の果ては…
ロシアとアメリカが求めるNATO非加盟について
こんなことをおっしゃっております
ウクライナ憲法第102条の規定
ウクライナ大統領は、
ウクライナの欧州連合(EU)
および北大西洋条約機構(NATO)への
完全な加盟に向けた
国家の戦略的方針の実施を保証する者である。
この規定があるからロシアの要求は受け入れられない
とな
(゚д゚)ハァ?
ちょっと待った‼️
アンタ、憲法に根拠規定がないのに勝手に「大統領任期延長」の法律作って
選挙もやらずに大統領の座に居座ってるじゃ〜ないですかっ‼️
ま、そんないきさつがありますので
「ロシアが30日間の停戦に合意しない」
「ロシアは戦争を続けたがっている」
そんなまやかしに引っかかってはいけません
そもそも、ですよ
ウクライナが求めるのは
「一時的な30日の停戦」(そのあとまた戦う)
ロシアが求めるのは
「永続的な終戦」(二度とモメゴト起こさない)
ウクライナが30日の停戦期間中にまた体制を整えて
ロシアが停戦合意破ったことにして
戦争続けたがってるのは完全に見透かされてる
現にウクライナもロシアも合意した
「30日間のエネルギー施設への攻撃停止」
をウクライナは130回違反(アメリカに報告済み)
イースター休戦も5000回違反
(ロシア側も応戦あり)
こんな状態でウクライナの言う
「30日間の停戦」
をしたところで実効性は全くない
そんなことより
二度と争いを起こさぬよう根本原因を取り除け
プーチンはそれを言っているわけです
最初の ↑ Xの投稿画像 で
” an END to this war "
の" END "を大文字で強調したのは
私が思うに、トランプ政権チームはウクライナの魂胆を全部お見通しだってこと。
とりあえずこの流れだけ踏まえておけば
プーチンの発言や行動、トランプ政権チームの動きがわかりやすいんじゃないかと思いますが
本題はここからです
本来ウクライナという国、そしてウクライナ国民の運命というのは、
ウクライナ国民の手にあるはず
ウクライナ国民が決めるべきもの
しかし現実は
ゼレンスキーやEU首脳の意思によってウクライナ国民の運命が決められている
自分の命は、EU首脳のさじ加減一つという状態。
戦争を止めて欲しくてもゼレンスキーとEU首脳は戦争やる気マンマン
そんなゼレンスキーにおだてられ
EUやNATOにそそのかされて
我々の税金を湯水のように注ぎ込み
戦争に参加して人の命を奪うことに加担している
この紛争を一刻も早く終わらせるためには
「ウクライナから手を引くこと」
がもっとも早く、もっとも効果的であることを知るべきだと思いますね
ホント、
日本はもうこれ以上関わるのやめてほしい












