次世代への伝言 #114 第四章 沖縄の海(6) 生と、死と③ | 少年飛行兵 と 私 第二幕〜Thoughts About Peace

少年飛行兵 と 私 第二幕〜Thoughts About Peace

2014年、突然閉鎖したブログ「少年飛行兵と私」
特攻隊員だった「彼」の遺志を確かめた僕は、「少年飛行兵と私 第2幕」として新たな旅を始めます

第四章 沖縄の海(6) 

【 生と、死と 】③

 

彼の同期・土田昭二さんの著書

 

 

彼の同期、

「特攻日誌」(林えいだい編、東方出版、二〇〇三年)

を書かれた土田昭二さんに特攻出撃命令が下ったのは昭和20年8月14日。

 

出撃日時は翌8月15日20時00分。

正午からの玉音放送で出撃は中止となり土田さんは死を免れました。

 

土田さんは特攻編成から出撃命令が下るまでの時間が長く、この著書(当時の日記)の中で何度も

「今日も生きながらえた」

と書き記しています。

 

そして、

 

「もし天皇の詔勅が数時間遅れていたら、私たち三〇三振武隊は、北上する敵機動部隊に突入していたであろう。

 

考えてみると、死刑囚が処刑を待つ心理と同じで、耐え難いほどの苦悩の日々だった。

 

人間の生と死、それは紙一重と言うが、地獄の底から這い上がった直後の虚脱感は、経験したものでないと絶対にわからない世界だ。」

 

と述べてこの著作の最後を結んでいます。

 

 

最後に...

 

もう一つだけ皆さんに知っておいていただきたいお話があります。

 

高橋良雄さんが残したもう一枚の新聞の切り抜き 

1998年12月20日付読売新聞朝刊 に掲載された記事です...

 

つづく