次世代への伝言 #71 第三章 そして、ミンスク(4) 対話② | 少年飛行兵 と 私 第二幕〜Thoughts About Peace

少年飛行兵 と 私 第二幕〜Thoughts About Peace

2014年、突然閉鎖したブログ「少年飛行兵と私」
特攻隊員だった「彼」の遺志を確かめた僕は、「少年飛行兵と私 第2幕」として新たな旅を始めます

第三章 そして、ミンスク(4) 

【 対  話 】②

 

韓国の国会議事堂に入れてもらった

お互いどちらの言い分が正しいとか

白黒つけることに意味はあるのか...

 

ここまで書いたので、せっかくですから一応日本政府の公式見解(1993年の政府調査結果の報告書と2015年の日韓合意)を示しておきたいと思います。

 

まず1993年に発表された政府の調査内容というのは、

 

・慰安所は軍当局の要請に基づいて設置された

 

・慰安婦総数を確定するのは困難。ただし広範囲にわたってかなりの数の慰安婦がいた。(日本人も含まれます。)

 

・慰安所の多くは民間経営だったが軍が直接経営するものもあった。軍の管理下で軍と共に行動させられていた。

 

・慰安婦の募集は民間業者が行なった。甘言や畏怖などで本人の意に反して集められるケースが多く、官憲が加担していた例もあった。

 

・慰安婦の輸送について軍が特別に軍属扱いして輸送した。軍の船舶や車両で輸送することが少なくなかった。

 

というものです。そして2015年の日韓合意(外務省Webサイトから抜粋します)で、当時の岸田外務大臣はこう述べました。

 

慰安婦問題は,当時の軍の関与の下に,多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり,かかる観点から,日本政府は責任を痛感している。

安倍内閣総理大臣は,日本国の内閣総理大臣として改めて,慰安婦として数多の苦痛を経験され,心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々に対し,心からおわびと反省の気持ちを表明する。

日本政府は上記を表明するとともに (中略) 今回の発表により,この問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認する。

あわせて,日本政府は,韓国政府と共に,今後,国連等国際社会において,本問題について互いに非難・批判することは控える。

 

韓国側はこれに応える形でこの内容に同意しています。

 

どうですかね...