第三章 そして、ミンスク(3)
【五月九日】②
戦争歴史博物館周辺の広場では軍が実戦の車両を展示して子供達を遊ばせたり、武器を触らせたり(これは子供にも大人にも大人気!)、さまざまな展示・実演ブースを出して軍と市民との距離を縮めています。
兵士たちは
「日本のこと好きだヨ!」
と言ってくれました
地雷探知機の体験には長い列ができていました
親は我が子の写真を...
大人も大喜び!
男の子も、女の子も、体験型のブースに長い列を作っているんですね。
こりゃ子どもたちは軍に憧れるだろうなあ、と思います。兵隊集めだ、とか西側のメディアが書きたくなるような光景ですが、こちらにはちゃんとミリタリー・スクールがあって、若い生徒が将来のために訓練をしていますし、家庭でも、学校でも、先の対戦の歴史をしっかり教えていますから、ちゃんと「国を守る」という意識は根付いているし、何よりも「愛国心」というのが自然に伝わってくるんですよ。
女性の兵士を多く見かける理由もよくわかりますね。
かたや日本は教育基本法を変えて「愛国心を持ちなさい」と言うけれど、愛国心というのは言われて持つものではないし、まして強制するものでもありません。
2023年5月14日、ベラルーシの首相は「国旗の日」にあたるこの日、国民に向けてこのような言葉を残しました。
「愛国心は言葉やスローガンによって生まれるものではなく、祖国の利益のための人々の生活態度と日常の行いから生まれる。」(筆者訳)
日本のリーダーたちに聞かせたい言葉です。