西側ー東側
とか
民主主義ー権威主義
とかの
さまざまな主義主張による利害関係ではなくて
「ひとりの人間として」
「同じ人間として」
考えるべき時だと思います
3月25日
国連安全保障理事会で
「ラマダン期間中の停戦」
が決議されました
これまでアメリカは停戦決議案を「3度」
拒否権を発動して潰していますが
今回は「棄権」
とにもかくにも国連が「停戦」という結論を出すことができたのは第一歩ではあるのですが
第1項の" sustainable ceasefire(持続可能な停戦)"という言葉
ロシアや中国は" sustainable (持続可能)"ではく"permanent(恒久的)”に修正するよう求めていました
アメリカがゴネるのでとりあえずそうはならずに決議案は可決
しかし...
国連のプレスリリースによると
この決議のあとアメリカ代表は
it supports “some of the critical objectives in this non-binding resolution” and that the Council must make clear that the release of all hostages accompany any ceasefire.
と声明を出した
訳すと
・決議案は”拘束力のない決議案の重要な目的の一部”を支持している
・理事会は停戦には人質全員の解放が伴うことを明確にする必要がある
つまり、アメリカ代表は国連安保理の決議案を「拘束力がない」と言ったわけです。
「”一部”を支持」と言ったのは"release of all hostages(すべての人質の解放)"という言葉が入ったため。
世界の国々を支配し思い通りに動かしたいアメリカ様は
なんでも自分の理屈が通るとお考えなのか...
国連の決議に「拘束力がない」と言い張るとは...
まあ、ここまでは想定内
私がため息ついたのはココ
日本の外務省Webサイト(外国向け英語版)
日本政府がこの決議をどう評価したか...
日本のおかげでこの決議案が成立したんだぞー
と言いたげな内容の次、第3項で
日本は、ハマスなどによるテロ攻撃を明確に非難しており、ガザ地区の危機的な人道状況を引き続き深刻に懸念しており、(中略) 残りの人質を救出し、持続可能な停戦を達成する。
と記している
要は
・ハマスは非難する
・ガザの状況は懸念している
・残りの人質が解放されれば停戦できる
アメリカの立場そのまま
イスラエルがハマスのテロ攻撃を受けるのはけしからんけれど
イスラエル軍がガザで民間人を殺していることは仕方ない
(人質が解放されないんだから)
イスラエルが占領地で数千人を拘束していることには一言も触れていない
なさけない...