第一章 ミンスクの青い空(5)
【ミンスクの青い空】④
"Belarusian State Museum of the History of the Great Patriotic War"
(ベラルーシ戦争歴史博物館)
展示は立派なものでした。しっかり見て回ったら丸一日かかるんじゃないかなと思います。
ベラルーシにおける戦争の歴史というものを、本当にこと細かに説明しています。多くの犠牲の上にいまのベラルーシがあるんだ、という主張がしっかり伝わってきます。
水筒に食い込んでへばりついた人骨
規模は小さいけれど日本に関するコーナーもありました。
展示コーナーのタイトルは
"Defeat of the Nazi Germany, Its Allies and Militarian Japan"
ナチス・ドイツとその同盟国である軍国主義・日本への勝利 。
出征する際に日の丸に書かれた寄せ書きも展示されていました。
半日ほど博物館にいてその歴史を振り返ると、「本当にあの戦争はいったい何だったのか?」ってことをあらためて考えさせられるんです。
アパートに帰ってからもあの戦争のことを思い出して考え続けました。ミンスクでこうした経験するとは思ってもいなかったから、トビリシでの出来事をよくよく考えたら、これは彼と東條が「早く書け」って言っているに違いないんですね。
きっと今日のことはそれを知らせるためだったんだと…。