Nayirah- ナイラ | 少年飛行兵 と 私 第二幕〜Thoughts About Peace

少年飛行兵 と 私 第二幕〜Thoughts About Peace

2014年、突然閉鎖したブログ「少年飛行兵と私」
特攻隊員だった「彼」の遺志を確かめた僕は、「少年飛行兵と私 第2幕」として新たな旅を始めます

Nayirah- ナイラ

 

みなさん、この女性、誰だか知ってる?

 

 

イラク戦争、って言えばわかるかな。

自衛隊が海外で活動するきっかけになったあの戦争、その引き金になったのがこの女性の証言でした。

 

ご存知ない方のために、ちょっとお話ししましょう。

 

1990年、イラクがクウェートに軍事侵攻しました。

 

その後戦闘は続くわけですが、この年の10月10日、アメリカ議会の人権委員会で「ナイラ」を名乗る15歳の少女がクウェートの病院で目撃したこととして涙ながらにこんな証言をします。

 

「イラク軍の兵士がクウェートの病院で保育器に入った新生児を取り出して死なせた…。」

 

これでアメリカだけじゃなくて日本も世界の国々も

「イラクはけしからん!」

ということになって湾岸戦争が始まったわけです。

 

ところが後になって調べてみると… 

 

この「ナイラ」というのは駐米クウェート大使の娘だったこと、クウェートにはこれまで行ったことすらないこと、

証言はアメリカとクウェート政府の意向を受けたデマだったことがバレてしまいます。

 

当時日本でもアメリカほか他国が介入することには慎重でしたが、この証言がきっかけになって「イラクをやっつけろ」という雰囲気が世界的に高まったわけです。

 

おまけにアメリカは

「イラクには大量破壊兵器がある」

と主張して多国籍軍がイラクを攻撃しました。

 

それが湾岸戦争なんですね。

「イラクには大量破壊兵器がある」はウソでした。

 

世界中に知れることになったこの世紀の大芝居

大きなニュースにならなかったね。

そりゃそうだ

西側は「我こそが正義」なんだから。

 

今の世界の情勢、この時と全く変わってないよね。

 

人類は進歩した。

テクノロジーという意味においては。

だけど

人間の本質は何も進歩していない

 

だから私は

少しずつ、日本の「文化」っていうものを見つめてみようと思います。

それが「日本の良さ」「日本の心」を知る近道じゃないかと...

(感覚で理解する。多分言葉にはできないと思う)

 

それが私が背負っている使命ともなにがしかつながるんじゃないかと...