恩師のマエストロ・ハイドシェックが間もなくパリへ帰るというので、マエストロが食事に招待してくました。

日比谷のイタリアンでしたが、パスタやピザがとても美味しかったナイフとフォークアップ

エリックさんと一緒にゆっくり食事に行くのは本当に久し振り。
音楽の事、演奏技術の事、エリックさんの恩師であるコルトーの事・・・話題は尽きずであっという間に閉店の時間に。とても楽しく充実した時間を過ごす事が出来ました。

実はエリックさんが僕を食事に招待してくれたのには一つ理由がありました。
僕のセカンドアルバム『熱情・クライスレリアーナ』を今回の来日中に聴いて下さったマエストロが、その演奏と内容を本当に喜んで下さって「タカ!お祝いしよう!」と言って下さったのです。
特にベートーヴェンの熱情ソナタを評価して下さり、最終楽章は彼がこれまで聴いた熱情の演奏の中で最高のパフォーマンスだと言って下さいました。
とても温かく優しいけれど、音楽や演奏に関してはとても厳しく正直なハイドシェックさんの感想は本当に嬉しかった。

実はこの熱情ソナタは、僕の留学時代にハイドシェックさんの音楽への考え方、アプローチの仕方、それを聴衆に伝える為の細かい技術を彼から徹底的に教わった特に大切な作品なのです。
食事の後の別れ際に「タカ、君は本当にレヴェルアップしたね!」と言って下さった事が最近で一番嬉しい出来事となりました。
音楽的な方向性、信じている物が同じである大先輩から認めてもらえた事は、今までの自分の取り組んできた事や信じてきた考えが間違っていなかったのだという一つの証しを感じさせてもらえた気持ちがしました。

音楽は本当に奥が深く、自分の演奏に永遠に満足する事はないでしょう。
パフォーマンスにおいて常により良い選択に気が付き過去の選択の過ちへの羞恥心や悔しさに身をよじる日々が続くのでしょう。
でも、常に自分が正しいと信じる道を一歩一歩歩んでいきたい。改めてそう思う事が出来た素晴らしい時間になりました。

親愛なるマエストロ・エリック!本当にどうもありがとうございます!

$☆僕とピアノと ~Part 2