2020年クイーンS回顧


 

 

決着タイム・1.45.9

レースラップ・12.1-11.2-11.5-11.5-11.9-11.7-12.0-12.0-12.0
前半1000・58.2
後半1000・59.6


ナルハヤが1000M通過58.2で逃げる。
完全な前傾ラップになったように明らかにHペース。
後方待機馬に流れが向いて直線は差し競馬になった。
勝負所で動かずロスなく競馬出来た馬が最後伸びやすい状態だった。

<好走血統のポイント>
1着レッドアネモスは父・母系Mr.Prospector
2着ビーチサンバは母系Mr.Prospector
3着スカーレットカラーは父・母系Mr.Prospector
5着カリビアンゴールドは母系Mr.Prospector

今回のキー血統はMr.Prospector

小回り1800MのHペースになったことでMr.Prospectorの長所である機動力(コーナリング適性)を生かせた
1・3着はヴィクトワールピサ産駒
ヴィクトワールピサはMachiavellian内包
Machiavelianは欧州的なMr.Prospectorなので洋芝も嵌った感はある。

<レースレベル・126>
130・GⅠ級
128・GⅡ級
126・GⅢ級
124・OP級
122・準OP級

<馬場差・-0.7(洋芝)>
洋芝で中央馬場より時計が掛かり気味だがHペースで相対的に決着時計が速くなった

<混戦度・0.86(最大1.0)>
別定戦のHペースで着差が開きやすいはずだがG前混戦気味になったため数値は高め

<好走馬分析>
1着馬・1600M(2.0.0.1)・1800M(2.0.0.4)・2000M(0.0.0.2)
2着馬・1600M(1.2.1.3)・1800M(0.2.0.0)・2000M(0.0.0.1)
3着馬・1600M(1.3.0.4)・1800M(2.1.1.3)・2000M(0.0.1.1)
4着馬・1600M(0.1.0.2)・1800M(1.0.0.4)・2000M(1.3.1.1)
5着馬・1600M(3.1.0.6)・1800M(0.2.3.7)・2000M(1.3.1.2)

小回りのHペースとなった事で1600M勝利経験のある馬が好走しやすい条件となった。
1800Mより短い距離で好走出来るスピードが生きる結果となった。

<レッドアネモス>
中団の内目をロスなく追走し直線内の馬群を割って差し切り1着。
1枠1番という枠を最大限に生かした吉田隼Jの好騎乗。
良馬場の1800Mというのがベスト条件でHペース適性もあったのだろう。
11人気の低評価を覆し初重賞制覇。
全てが上手くいったのは確かだが重賞連対馬が上位に来やすい流れだったのでフロックではない。
今後も良馬場の1800Mで内枠引いてHペースが見込めそうな時は注意したい。

<ビーチサンバ>
後方待機から勝負所で外から上がっていって直線差して2着。
ストライドの大きい馬なので差すなら外から一気に脚を使った方がいい。
6枠9番と適度に外の枠も向いたが距離延長で1800Mの距離も良さそう。
スタートセンスが悪い馬なのでそこが解消すれば重賞も勝てると思うのだが。
秋華賞の内容からも2000Mまでは問題ない。
1勝馬だが今回賞金を稼げたのは大きい。
府中牝馬S→マイルCSという路線で秋は見てみたい。

<スカーレットカラー>
ほぼ最後方待機待機から岩田Jらしく4角最内を突くもバテた馬を捌けず一旦手綱を引くロス。
そこから外に持ち出し豪脚を見せるが3着まで。
岩田Jはこの馬の特性をしっかり理解して決め打ち気味の騎乗をしたが運がなかった。
溜めに溜めて直線で爆発させるタイプの馬だけにこういう不利は常に付きまとう。
ただ嵌るか嵌らないかそれだけ。
次走は府中牝馬Sだろうが昨年同様好走確率は高そう。
そこからはおそらくマイルCS狙ってきそう。
阪神牝馬Sの内容からも嵌れば2~3着なら狙えそう。

2020年中京記念回顧


 

決着タイム・1.32.7

レースラップ・12.3-10.5-11.2-11.8-11.7-11.3-11.4-12.5
前半1000・57.5
後半1000・58.7


トロワゼトワルが1000M通過57.5で逃げる。
梅雨時期で馬場が荒れ続けた今開催の最終週。
荒れた内を避けて走らないといけないほどの荒れ馬場。
そんな荒れた馬場で1000M通過57.5は超Hペースと言える。
道中後方待機していた馬が外から差して好走しやすい結果となった。

<好走血統のポイント>
1着メイケイダイハードは母系Mr.Prospector
2着ラセットは父系Mr.Prospector
3着エントシャイデンは母系Mr.Prospector
4着ケイアイノーテックは母系Mr.Prospector
※4代まで

今回のキー血統はMr.Prospector

Hペースで短距離的な流れが問われたためMr.Peospectorの血が生きた。

<レースレベル・125>
130・GⅠ級
128・GⅡ級
126・GⅢ級
124・OP級
122・準OP級

<馬場差・-1.3(荒れ馬場)>
荒れ馬場だがHペースで相対的に決着時計が速くなった

<混戦度・0.67(最大1.0)>
ハンデ戦ため着差はつきにくく混戦気味

<好走馬分析>
1着馬・1400M(1.1.0.5)・1600M(1.0.0.3)・1800M(0.0.0.1)
2着馬・1400M(1.0.0.1)・1600M(3.4.1.4)・1800M(0.0.2.1)
3着馬・1400M(1.0.1.7)・1600M(4.2.4.9)・1800M(0.0.0.0)
4着馬・1400M(0.0.0.3)・1600M(3.2.1.8)・1800M(0.0.0.2)
5着馬・1400M(1.0.1.1)・1600M(2.1.2.5)・1800M(1.1.0.0)

Hペースでスプリント的な能力が問われたため1~3着馬は全て1400M以下で勝利経験あり。
馬のタイプとしては1400~1600M型>1600~1800M型といった感じ。
レース質としては1200Mの外差し競馬のようなものなので1~3着馬はスプリント戦でも外差し競馬になれば対応出来るだろう。

<メイケイダイハード>
後方追走から勝負所を外から上がっていって早目抜け出しから押し切る。
53キロの軽ハンデも生きたが超Hペースで短距離的な流れになり好走。
レース質としてはスプリント要素も問われたのもかなり向いた。
こういうレース質はかなり特殊なので今後もOPクラスで同様のパフォーマンスが出来るかどうかは微妙。
基本は1200~1400M戦のローカル質な外差し競馬で嵌った時が狙い目の馬。
1600M戦はトランポリン馬場で先行出来た時か今回のような馬場で外差し出来た時だけ。
基本は王道ディープインパクト産駒が力を発揮出来ない馬場・展開でしか狙えない馬。
この馬が好走した時は今回のように大波乱になっているだろう。

<ラセット>
後方の内をロスなく走り直線外に出して上がり最速の33.9で突っ込み2着。
米子S2着時と同様の競馬をして同様に嵌った。
この馬もメイケイダイハードと似たタイプなので基本は王道ディープインパクト産駒が力を発揮出来ない馬場・展開で狙いたい。
次走は京成杯AHを予定。
1着になればサマーマイルチャンピオンも狙えるので本気仕上げだろう。
中山1600Mという舞台はこの馬には向いているので差せる馬場・展開になれば面白そう。
昨年みたいに行った行ったの馬場だと流石に無理だろう。
この馬にとっては米子Sのスマイルカナ・今回のトロワゼトワルのような米国的にHペースを刻める逃げ馬がいるのが好走の必須条件とも言える。
そういう馬がいてなおかつある程度差し馬も走れるフラットな馬場で上手くイン差し出来れば今後も穴馬券演出してくれるだろう。

<エントシャイデン>
後方追走から直線馬群を割って伸びて3着。
コース取りはギリギリ伸びるところを選んだが大外一気していたらもっと伸びたかもしれない。
4歳時は力が足りずOPクラスでは苦戦していたが5歳になって少し強くなった感じ。
母父サクラバクシンオーなので今ならスプリント戦で外差し競馬になれば対応出来ると思う。
1600Mはギリギリの距離と思われるので頭打ちになれば1200~1400M路線に専念した方がいいかもしれない。

2020年巴賞回顧

 

 

決着タイム・1.47.9

レースラップ・12.6-12.1-12.2-12.2-11.9-11.9-11.6-11.5-11.9

トーラスジェミニが1000M通過61.0のSペースで逃げる。
後半1000Mが58.8のSペースからの後傾ラップなので先行馬が止まらず行った行ったの展開になった。
典型的なローカル・内・先行の流れ。

<好走血統のポイント>
1着トーラスジェミニは父系Mr.Prospector
2着ミラアイトーンは父系・母系Mr.Prospector
3着カリビアンゴールドは母系Mr.Prospector

今回のキー血統はMr.Prospector(欧州型)

ローカル1800Mの小回りの先行競馬となったため機動力のあるMr.Prospector持ちが好走しやすいレースとなった。

<レースレベル・126>
130・GⅠ級
128・GⅡ級
126・GⅢ級
124・OP級
122・準OP級

<馬場差・+1.3(洋芝)>
洋芝で時計が掛かる馬場状態

<混戦度・0.70(最大1.0)>
Sペースのため着差はつきにくく混戦気味

<好走馬分析>
1着馬・1600M(2.0.0.6)・1800M(2.0.1.5)・2000M(1.0.0.2)
2着馬・1600M(0.0.1.2)・1800M(1.1.0.0)・2000M(0.0.0.1)
3着馬・1600M(3.1.0.6)・1800M(0.2.3.6)・2000M(1.3.1.2)
4着馬・1600M(0.0.0.1)・1800M(1.0.0.4)・2000M(3.1.3.0)
5着馬・1600M(2.1.0.8)・1800M(0.0.0.5)・2000M(0.0.0.0)

掲示板に乗った馬で5頭中3頭が1600Mで勝利経験あり。
2着馬は1600M未勝利もOP特別で馬券対象経験あり。
Sペースの前残りの競馬になったためやや距離適性短めのスピード能力が問われた。
更に前残り競馬なので1~3着馬は4角1~2番手で押し切った経験もあった。

<トーラスジェミニ>
マイペースの逃げ切り勝ち。
次走函館記念ではオーバーペースの逃げも4着に粘り充実期に入っている。
1600Mではペース的にある程度の短距離的なスピードも問われるのでOPクラスではトラックバイアスなど相当恵まれないと厳しいだろう。
今後は1800M以上で単騎逃げ出来る時は常に警戒した方が良さそう。
地味なタイプなので忘れた頃に2~3着に粘って穴馬券を今後も演出するだろう。
欧州寄りの血統のため洋芝・雨馬場・冬芝など時計が掛かった方が狙える。
血統的には2200M以上とかでも面白そうなタイプ。
非根幹質も強いので王道血統が力を発揮しにくい条件で今後も注目していきたい。

<ミラアイトーン>
番手追走から流れ込んで2着。
小回りコースなら1800Mまでは対応可能。
1200MのOP特別を勝ち切れる短距離的なスピードはあるので中距離では前残りバイアス時に先行出来ると粘り強さを発揮するタイプ。
マイナー血統なので王道血統が力を発揮しにくい条件で今後も注目していきたい。

<カリビアンゴールド>
先行して流れ込んで3着。
ベスト条件が良馬場の時計が掛かる芝。
そのため梅雨の影響を受けない夏の北海道開催は得意。
札幌(1.0.1.1)・函館(0.3.2.0)
重・不良馬場は(0.0.0.3)で全て2桁着順なので用無し。
次走は昨年3着のクイーンSを予定しているが良馬場なら2~3着候補で狙ってもいいだろう。

2020年宝塚記念回顧

 

決着タイム・2.13.5

レースラップ・12.3-10.9-11.4-12.7-12.7-12.4-12.4-12.4-11.9-12.1-12.3

トーセンスーリアが1000M通過60.0で逃げる。
稍重状態を考えると平均ペースとも言える。
雨の影響で完全な外差し馬場となり平均ペースも合わさって完全な消耗戦になる。
外からマクれる馬が有利なレースとなった。

<好走血統のポイント>
1着クロノジェネシスは父系にNureyev
2着キセキは父系にNureyev
3着モズベッロは父系にNureyev
4着サートゥルナーリアは父系にNureyev・母系にSadler's Wells
5着メイショウテンゲンは母系にSadler's Wells

今回のキー血統はNureyev(Sadler's Wells)

雨馬場の外差し競馬となり上がりも掛かったため欧州的な資質が問われた。
欧州の主流血統Sadler's Wells(Nureyev近親)を持つ馬が好走しやすいレースとなった。

<レースレベル・146>
130・GⅠ級
128・GⅡ級
126・GⅢ級
124・OP級
122・準OP級

<馬場差・-2.1(特殊)>
雨馬場で時計が掛かる状態もメンバーレベルが高く時計レベルは高い

<混戦度・0.11(最大1.0)>
雨馬場適性が問われたため着差がつきやすい

<好走馬分析>
1着馬 稍重(3.0.0.3)・重(1.0.0.0)
2着馬 稍重(0.1.0.2)・不良(1.0.0.0)
3着馬 稍重(0.0.1.1)・重(1.0.0.1)
4着馬 稍重(0.0.0.1)
5着馬 稍重(0.1.0.1)・重(1.0.0.1)

4着サートゥルナーリアを除き掲示板5頭中4頭が稍重~不良馬場で勝利経験あり。
雨馬場適性が非常に問われた事が分かる。

<クロノジェネシス>
中団外目から競馬をし抜群の手応えで4角先頭からそのまま押し切り圧勝。
力を出し切った時のキセキを1.0突き放す内容は相当凄い。
2018年JCでキセキ2着の時のアーモンドアイが0.3差
2019年宝塚記念でキセキ2着の時のリスグラシューが0.5差。
コース・ペース・距離・馬場状態の差はあれどその内容の秀逸さが分かると思われる。
デビュー時440キロの馬体重が464キロと欧州主導血統で晩成の血が開花。
※似たタイプのリスグラシューも432キロ→468キロ
晩成血統はこうなると手が付けれないので自分の得意な条件なら負けにくい馬になっていると思われる。
アーモンドアイと対極の位置にいる馬なのでアーモンドアイが圧勝する条件では3~5着想定。
逆に昨年のリスグラシュー圧勝のような有馬記念ならアーモンドアイ惨敗からの圧勝想定。
コロナの影響で凱旋門賞は無理そうだが今年いけば相当チャンスあったと個人的には思う。
秋初戦は現時点では不明だが有馬記念だけは全力買いでいいと思うw

<キセキ>
出遅れから無理せず後方待機から勝負所で外からマクって2着。
前残りの超高速馬場なら逃げ戦法が向くのだが今回の馬場ならこの戦法(菊花賞勝利時同様)で良い。
経験豊富な武豊Jらしい落ち着いた好騎乗だったがクロノジェネシスが化け物だったのは想定外だったかw
加齢でムラ馬化している(スピードが減ったため)がスタミナは逆に維持している。
潜在スタミナを上手くいかせばまだまだGⅠでも通用する。
超高速馬場で逃げるか今回のような超不良馬場で差す競馬の2択が鍵になりそう。
特殊馬場では今後も警戒していきたい。
このテのタイプは高齢になっても展開さえ嵌ればGⅠ2~3着は今後もあると思う。
秋は天皇賞秋~JC~有馬記念ならJCが1番適性が合うのでそこが人気薄なら押さえておきたい。

<モズベッロ>
後方待機から外からジリジリ伸びて3着。
このメンバーで3着は相当雨馬場への適性が高い事が分かる。
まだ4歳で勝利時は2着に0.4差以上の圧勝をするタイプ。
力を出し切れる条件の時は今後も警戒したいタイプ。
雨馬場や冬(洋)芝が向くので有馬記念や来年の宝塚記念で馬場次第で警戒したい。

<サートゥルナーリア>
3枠5番で前半に内で競馬させられたのが響いて4着。
雨馬場への適性はあまりない事が分かった。
ロードカナロア産駒だが母シーザリオの影響が強くNijinskyやSadler's Wellsが強いタイプ。
東京での米国的なスピード比べではスピードが足らない事はダービーと天皇賞秋の敗戦で分かっている。
同じロードカナロア産駒でもアーモンドアイとは対極の位置に存在する馬。
良馬場でレコード決着に近い馬場でS~Mペースなら天皇賞秋~JCでは怪しいかも?
今後気性的な面から交互質になっていきそう。
天皇賞秋5~8着→JC(時計がある程度掛かれば)1~3着→有馬記念2~5着
天皇賞秋5~8着→JC(高速決着)3~5着→有馬記念1~3着
この2つを想定しながら秋競馬も注目していきたい1頭。

2020年米子S回顧

 

決着タイム・1.32.7

 


レースラップ・12.4-10.5-12.2-11.5-11.4-11.2-11.1-12.4

モズダディーがハナを切るも3F目が12.2とラップが落ちたところでスマイルカナがハナへ。
そこから11秒前半のラップがしばらく続きラスト1Fが12.4に失速。
米国のダート的な流れになったので米国血統主導型が好走しやすい流れになった。

<好走血統のポイント>
1着スマイルカナは母系にフォーティナイナー・Danzig・Storm Catを持つ
2着ラセットは父系にSeeking the Goldを持つ
3着ミッキーブリランテは母系にDanzigを持つ

今回のキー血統は米国血統(短距離・ダート型米国血統)

1000M通過58.0と速いペースで流れたため米国的な流れになった。
そのため短距離的でかつダート要素も問われたためそういう競馬で強い米国血統が力を発揮しやすくなった。
こういう流れになると人気上位だった差し脚を生かすタイプのSS系は力を発揮しにくくなる。

<レースレベル・126>
130・GⅠ級
128・GⅡ級
126・GⅢ級
124・OP級
122・準OP級

<馬場差・-1.4(高速馬場)>
状態・時計が出やすい馬場も力は要す状態でややダート質

<混戦度・0.67(最大1.0)>
多頭数で混戦

<好走馬分析>
1着馬・1400M(0.0.0.0)・1600M(4.0.1.2)・1800M(0.0.0.0)
2着馬・1400M(1.0.0.1)・1600M(3.3.1.4)・1800M(0.0.2.1)
3着馬・1400M(1.0.1.1)・1600M(2.1.2.4)・1800M(1.1.0.0)
4着馬・1400M(0.0.0.0)・1600M(2.4.1.8)・1800M(0.3.1.4)
5着馬・1400M(1.0.1.0)・1600M(0.0.1.2)・1800M(1.1.0.0)

掲示板に入った馬で3頭が1400M勝利経験(残り2頭は1400M未経験)
Hペースで米国的な流れになったため1600Mに対応出来ながら1400Mでも通用するスピードが必要だった事が分かる。
勝ったスマイルカナは将来的には1400M型にシフトしていきそうな素質は見せたと思われる。

<スマイルカナ>
途中からハナを奪い逃げ切り勝ち。
3歳牝馬で斤量50キロではあったが力の差をハッキリ示す内容。
今回マイナス10キロで410キロと小柄な牝馬。
マイネル系の馬なので仕上がりが早くローカル的な流れで強いタイプ。
活躍のピークは3歳だろうが来年のヴィクトリアMまでは引き続き注目していきたい。
ディープインパクト産駒だが母系がエイシン系外国産繁殖なので典型的な米国主導血統となっている。
基本的には自分で平均~Hペースを演出し流れ込む競馬を得意とする。
Sペースで決め手勝負になったら基本凡走するだろう。
そういう資質を持っているので成績が交互質(ムラ馬)になりやすい。
凡走後に距離短縮・単騎逃げ可能時・小回りコース替わりなどが激走フラグになるだろう。
秋は秋華賞路線に行くのだろうか?
将来的には1400Mベストの1600~1800M対応型になりそうなのでスワンS~マイルCS~阪神Cとかが個人的にオススメ。
マイルCS凡走後の阪神Cとか狙ってみたいが個人的に1400M以下は馬券買わないので来てほしくはないw

<ラセット>
後方のインで脚を溜める競馬。
直線で上がり最速の33.1と伸びるが2着まで。
後方で死んだふりしてロスなく競馬して嵌った感はあるので上がり33.1にあまり価値は見出さない方が良い。
今後も後方待機して嵌った時だけ突っ込んでくる馬になりそう。
地味なタイプなので来たら超人気薄の場合が多くなりそう。
ディープインパクト産駒の王道系が来るようなマイル戦では用無しではある。
基本は1400M以下の方が良さそうではある。
マイルは今回のようにローカル質なレースになれば。

<ミッキーブリランテ>
ラセットの1列前でロスなく競馬し伸びて3着。
この馬はマイル寄りのタイプなので短距離的なスピードではラセットに敵わなかったため3着。
一時2桁着順連発でスランプだったが立て直しに成功。
安定感は高いタイプなので現状自分の力は発揮していきやすい状態になっている。
OPクラスでは良くて2~3着が多くなりそうではある。

<ミラアイトーン>
好位追走から流れこんで5着。
次走距離延長で巴賞2着。
1200MのOP特別鞍馬Sの勝ち馬も1200M戦では頭打ちの感もあったのでこのところの距離延長策は陣営の先見の明。
6歳だが父系がマイナー血統。
こういうタイプは息の長い活躍をしやすいので7~8歳で年に1回逃げて嵌って2~3着人気薄激走しそう。