MP38 Maschinenpistole

  (正式にはMaschinenpistole 38が正しいようです)

 

MGCはMP38のモデルガン化をやめMP40に変更し販売。

中田商店のMP38は試作/展示品に留まった。

MP38はモデルガンとしての販売はされなかった。

 

この写真は六人部氏が中田商店時代に試作品として作り上げた。

多分当時の試作品は全て鉄削り出しで作っていたのではと推測する。

ちゃんとボルトスプリングはパイプの中に収められ実銃に倣っている。

 

こちらは1965年月間ガン9月号に掲載されたMGCのタニコバ氏の

手作りによるステージガンです。これも鉄削り出しかと思われ

スタ管2枚でブローバックしたと記載されています。

 

つい最近ヤフオクでマルシン製MP38が出品された。

価格開始は38,000円だったような。倍以上の値段で落札された。

なんでも資料だか何かの撮影用だかで作られたとのこと。

 

写真の一部を保存したのがこれ

  

MP40を元に作ったかは定かではないがちゃんとMP38になっている。

マガジンキャッチボタンの再現やここでは見れないがマガジンキャッチと

エジェクターピンはリベット化している。軽量化を計ったフルート加工も

綺麗に出来ている。

プラ製MP40のレシーバーの厚みは2mm(実銃は1.3mm)あり1mm位の

深さのフルート加工がされている。実銃では1.2~1.3mmの深さになって

いる。もし実銃と同じ厚さだったらフルート加工は出来なかっただろう。

2mmの厚さがあったから再現が可能になった。

プラMP40のレシーバーの凸部分を削ったことにより細身になっている。

 

実銃のレシーバーの厚さ

左:MP38 2.3mm    右:MP40 1.3mm

 

ボルトハンドルはフック形の再現はされてなく暴発対策がなされた

後期のものが使われている。ここはフック形を再現して欲しかった。

実銃でも対策済の個体を多く見ることが出来る。

 

マルシンで何丁製作したかは不明だがコレクターアイテムとしては

貴重な逸品とも言える。

 

MP38が販売されないのならモドキを作ってしまおう!

ヤフオクで中古のMP40を入手した。昨今ヤフオクを見ると高額な

取引になっており手が出しにくくなっているのは実に痛い。

 

MP40のレシーバーの凸を削りフルートの位置決めをすることから開始。

  

筒なので位置決めも難しいし。作業するにはフロントサイトが邪魔に。

 

  

レシーバーの周りの凸を削り取り、握りの部分に穴をあける。

手作業で開けた結果、真円にならずでこぼこになり失敗してしまった。

道具と言えば彫刻刀、カッターナイフ、金ヤスリ、紙ヤスリ。充電式

電動ドライバー。

 

何とか形にはなりましたが・・・

フルートは彫刻刀で削ったがうまくU字に彫れず失敗!

真っすぐフルートを彫り込むのは大変難しい。機械彫りでないと

綺麗に行かない、レシーバーの厚みは実銃とほぼ同じにしてある。

 

MP38とMP40の外観違い

トリガーガードの違い

MP40にはトリガーガードの周りを囲むように盛り上がりがあるが

MP38にはそれが無いので削り取る。

上:MP40、下:盛り上がりを削ったもの

 

トリガーガードにはスリングの通し穴が開いているがMP40の通し穴は

MP38に較べると後方になっている。その為,MP38の様な形状に削ると

通し穴の再現できない。写真の様には行かないので心持削って終わりに。

 

MP38のエジェクターピンやマガジンキャッチはリベット留めなので

それ風に。

上:リベット風に溝を付けた状態。下のMP40はピン打ち。

 

バファー後部の違い

 

レシーバーの前方の違い

左:MP40は上部に凸があるが右:MP38は凸が無い。

 

マガジン

左:側面にリブが無いフラット形状のマガジン。

1942年前半頃まで生産され、これ以降は右のリブ付きの改良型となる。

 

 

完成品の出来栄えは遠目見仕様

また作る機会が有ったらもう少し上手くやれそうな

   ♫そんな~気がして・・・