MGCがオリジナル刻印を入れ限定で販売したとかなり後になって知った。

モデルガン離れをして久しい。どんな物が売られているのかさっぱり分らなく

なっていた。

発売を知っていれば絶対に購入しただろう。残念な思いがずっと残った。

ならば自分で入れちゃおうと奮起した。浮き彫り刻印はどうしようもないので

そのまま。

片方だけでも雰囲気は変わる。

 

       

鉛筆で下書きした上を針でなぞって行く。失敗してはサンドペーパーで擦り消す。

徐々に針の太さを換え何度もなぞる。結果、遠目では良い感じだが近くでは・・・

やっぱり納得いかない。

 

オークションで刻印入りが出品されていたので刻印状態を見ることができた。

落札金額は5万円を超えていた。購入しようと思ったが刻印のミスに気がつき

断念した。

 

・MGCオリジナル刻印の検証

①レシーバー上面にあるバレット・ロゴ

実銃に於いては3種類が確認できる。下記2種類のロゴはM1921に刻印されている。

 

   

左:第一世代。バレット内に社名AUT-ORD-CO-が刻まれたロゴでM1919と

M1921の途中まで  使用された。シリアルナンバー4000番台まで確認が

取れているので5000丁までか。となると  No.5040まで使用されたことになる。

右:第二世代。バレット内はThompsonとなり上にTRADE、下にMARKが刻印

されている。 残りの10000丁、No.5041から15041まで刻印された。

MGCのバレット・ロゴはM1928からM1A1まで使用された第三世代のロゴが刻印

されている。

当時すでに発売されていたCMC製M1トンプソンが第三世代ロゴを使用していた

ので何の検証もなく

MGCは第三世代を使用した可能性が高い。これは大きなミスだ。

 

 

 MGC バレット・ロゴ  

  

                             第三世代バレット・ロゴ

 

・右サイド刻印

浮き彫り刻印された表面を削り刻印のし直しをしている。これによりレシーバーは

多少細身となりモールドのエキストラクターは削りとられ再現されていない。

位置の違い、フォントの違いはあるものの浮き彫り刻印より見栄えが良い。

 

  上:MGC刻印  下:実銃刻印

黄色い線の部分が違う。

 

・左サイド刻印

社名と所在地の上下文字の間隔が狭すぎる。

パテント刻印は年月日で2列になっているが右側のAUGUSTで始まる行が左に

出てしまっている。

更に右側のSEPT、OCTの後ろの1920は揃った位置に無い。

 

  上:MGC刻印   下:実銃刻印

刻印モデルを決定した折には何度も刻印原稿に目を通しているはずだがミスが

多すぎる。

使用に当たり何だかの問題がありそのまま写すことが出来なかったのかは不明。

単なるミスだったなら真もって残念至極。