自民党衆議院議員 さいとう健 元農水大臣へ台湾のTPP参加について意見を送りました | 上下左右

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台湾の早期TPP加入を応援する会の代表。
他にも政治・経済について巷で見かける意見について、データとロジックに基づいて分析する・・・ことを中心に色々書き連ねています。

本日設立しました『台湾の早期TPP加入を応援する会』代表として、最初の活動を行いました。

 

さいとう健議員の来歴等は下記のとおりです。

 

経歴の直近部分だけ抜き出すと、

・2017年の第48回衆議院議員総選挙で4選。

・同年11月、第4次安倍内閣で農水大臣に再任。在任中、約40年ぶりの減反政策の見直し、約60年ぶりの農協改革、約50年ぶりの酪農改革、流通改革、日本・オーストラリア経済連携協定、TPP、日本・EU経済連携協定などの前進に注力。また、31年ぶりの商業捕鯨再開に道筋をつけた。

・2018年10月、党TPP・日EU・日米TAG等経済協定対策本部事務総長、衆議院農林水産委員会理事、原子力問題調査特別委員会委員に就任。

・2019年、衆議院憲法審査会幹事に就任。

・2020年、衆議院予算委員会理事に就任。

 

またWikipediaからのコピペですが、通商政策についての考え方は下記の記載となっております。

・これまでの日本の貿易戦略は、過去のブロック経済が戦争の引き金になったとの反省から、機関(WTO)中心主義を貫いてきた。しかし、諸外国はWTOが機能不全とみるや同時並行的に2国間、地域アプローチを行ってきた。この潮流に出遅れた活路を見出したのがTPP。成長著しい太平洋地域11カ国で世界のGDPの4割を占める史上最大規模の経済地域ができあがる。同時に東アジア地域包括的経済連携(RCEP)、EUとの経済連携協定(EPA)。大戦略のもとで最も重要なものがTPPだと述べている。
・イギリスがTPP11に興味を示していることについて「条件さえ満たせばウェルカム。イギリスの加入を機にアメリカがTPPに戻ってくる可能性もある。」と参入に寛容な姿勢を見せている。
・中国とTPP11の関係について、電子商取引の自由化などTPPのルールが世界中に広がることは中国への牽制になる。経済活動の自由化を進めるTPPの動きに水を差すようなことを中国がすればするほど、TPPの重要性は高まると述べた。
・世界秩序の安定のためにもアメリカのTPP復帰は必須だとの見解を示したうえで、アメリカが戻ってくる環境を整備するべきであると述べた。

 

さいとう議員は平成7年頃にアメリカと通商交渉を行っていた経験をお持ちで、自民党が野党側だった民主党政権時代にもTPPについて一定の理解を示されており、非常に見識高い議員だと思います。

アメリカのTPP復帰以外についてはほぼ私と同意見であり、しかも農水大臣や自民党のTPP・日EU・日米TAG等経済協定対策本部事務総長も歴任された方なので、台湾のTPP参加にも積極的に動いてくだされば影響力は非常に大きいと期待されます。

そして何より今私が住んでいるところの選挙区の議員でもいらっしゃいますので、何かしらコンタクトを取っていきたいですね。

 

なお送付した意見は下記のとおりです。

平素の精力的なご活躍、○○市民(一応ここは伏せます)として大変心強く思います。
農林水産副大臣および大臣を歴任され、日米TAGやTPP交渉に深く携わったさいとう先生には釈迦に説法もよいところで汗顔の至りですが、2020年から2021年にかけて日本の周辺環境は大きく変動したものと思います。
特にイギリスのTPP正式参加やクアッド、ファイブアイズなど、自由で開かれたインド太平洋のために日米英豪印の連携が極めて重要視されるようになりました。
こうした国際情勢の変遷から今後はTPPの重要性が大きくなるのではないかと考えておりますが、イギリスの参加自体はTPPの影響力拡大のため歓迎すべきである一方で、TPP参加国の6/12がいわゆるイギリス連邦加盟国となり、日本の相対的地位の下落につながることを懸念しております。
そのため日本にとっては非イギリス連邦の新規参加が重要となるわけですが、その中で台湾の参加が最重要ではないかと認識しております。台湾は日本からの農畜水産物輸出額が第4位で、現在福島県をはじめとする5県からの輸入規制を行っていますが、TPP参加交渉により輸入規制の撤廃と合わせて日本からの輸出が増えれば、かねてよりの目標である1兆円を達成することができるかと思われます。
私はそうした認識から本日『台湾の早期TPP参加を応援する会』を立ち上げ、地道に活動を行っていく所存ですが、本件についてのさいとう先生の御見識をお伺いできれば大変幸甚にございます。
末筆ながらさいとう先生の益々のご活躍を祈念しております。