新型コロナウイルス/東京の実効再生産数が2ヶ月ぶりに1.0未満となる | 上下左右

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台湾の早期TPP加入を応援する会の代表。
他にも政治・経済について巷で見かける意見について、データとロジックに基づいて分析する・・・ことを中心に色々書き連ねています。

8月10日時点の東京都の実効再生産数が0.99と、6月13日以来の1.00未満となりました。
実効再生産数とは「感染拡大防止策を講じた際に、1人の感染者が平均して何人に感染させるか」を表す指標で、これが「1.00」を下回れば1人の感染者が生み出す2次感染者が1人未満になり、新規感染者数は減少に転じます。

データおよびグラフは毎度お馴染み東洋経済オンラインから引用しています。

7月30日に実効再生産数が1.01まで下がった後で再上昇した経緯がありますので断定はできませんが、一昨日・昨日と東京都の感染者数は連続で200名未満となっており、とりあえずの感染拡大のピークは過ぎたものと見てよいかと思います。
また全国の実効再生産数も1.05まで下がっており、ピークは近いものと予測されます。全国の数値も7月30日に1.29まで低下した後に再上昇しましたが、山は小さく今週中にも1.00を下回りそうな傾向です。過去記事[実効再生産数から新型コロナの拡大第2波ピークを予測]を書いた翌日から山が到来して若干焦りましたが、結果的には当時の予想よりも前倒しで1.00を下回ることになりそうです。


GoToキャンペーンの影響で感染者が激増したかのような風潮がありますが、キャンペーンの対象外だった東京都もほぼ同じ傾向ですので、GoToキャンペーンが無くとも7月23日からの四連休で感染が拡大していたのは間違いありません。もちろん一部の地域についてはGoToキャンペーンによる観光客の拡大が感染拡大につながったことは否定できませんが、GoToキャンペーンが諸悪の根源のような扱いをされることには違和感を覚えます。

四連休の次は盆休みで再び人出が増え、来週からまた感染が再拡大するかもしれませんが、四連休での増加結果を見るに爆発的な増加にはならないでしょう。