その一方で、東京では7/9から4日連続で新型コロナウイルス感染者数が200名を超え、1都3県において一部の業種に対して休業要請を検討するなど、感染は確実に広がりを見せています。このタイミングでGoToキャンペーンを実施すると感染拡大を助長することになるのは確実ですが、観光産業を支えるには最早一刻の猶予もないということなのでしょう。
特に5月のGWを緊急事態宣言で潰してしまった今年は大型連休が7/22～25日しか残っていないため（11月のシルバーウィークも3連休）、これを逃すと今年の観光シーズンは終了しますので、無理矢理にでもここに持ってきたのだと推測されます。今年のスケジュールは前々から分かっていたので、最初から8/1ではなく7/22開始としておけば風当たりも少しは弱かったのではないかと思いますが、どうにも日本政府のコロナ対策は場当たり的な印象が拭えません。
ただし感染は拡大しているものの重症者数はさほど増えておらず、7/14時点で40名となっております。これは3/15時点（41名）とほぼ同数であり、感染対策も浸透してきた今としては再び緊急事態宣言を発令するような状況ではないのは確かでしょう。
新規感染者も1都3県および大阪府以外は一桁でしかないため、『一部地域を除いたGoToキャンペーン』を実施したいというのが政府の本音ではないかと思います。もちろんそのようなことは不可能ですが。
感染拡大を防ぎつつ瀕死の観光産業を支援したいというジレンマを抱えた対応の結果が、感染拡大防止策を講じた上でのGoToキャンペーンなのでしょう。どっち付かずの政策に見えますが、私も取引先のホテルや観光業者が極めて厳しい状況にあるのを見ていますので、政府として何の手も打たないわけにはいかないのはよく分かります。
とにかく感染が拡大しないことを願っています。
＜7/16追記＞
まさかの『東京都を除く』キャンペーンとなったようです。これはさすがに驚きました。