記事の冒頭では「企業の52.8%が計画も前年から大幅減~ 設備投資を行わない理由として「先行き見通せず」が急増 ~」と記載されていますが、2017年度からの意識調査結果は下記の通りです。
2017年:52.4%
2018年:62.4%
2019年:62.3%
2020年:52.8%
※2016年以前は調査されていません。
今年度は前年度に比べ設備投資をする予定(検討含む)と回答した割合が前年と比べて約10%下がり、2017年度と同水準となっています。
なお2017年度の企業の設備投資は下記の通り、前年比+5.8%の約45.4兆円でした。
2018年度の設備投資の増加や2019年度の投資意識を鑑みれば今年度の設備投資の減少は免れないでしょうが、それでも過半数の企業は設備投資に前向きでありリーマンショックのあった2008年の前年比▲38.3%という凄まじい減少ほどの惨状にはならないように思います。
楽観視しすぎかもしれませんが、この調査が行われた4月後半の状況と今日を比較すると、少なくともコロナウイルスの拡大については一定の目処が立ったと思われます。もちろん経済面での悪化についてはまだまだ見通しが利かないのが現状ですが、影響が明らかになるにつれて徐々に設備投資への動きが増えていくことを期待したいところです。