過去記事にてお肉券が見送りになったことについて衆愚政治を嘆いていましたが、形を変えて復活するようです。
コロナショックにより和牛などの国産の牛肉の在庫は平年より6割多い1万4000トンに増えているとみられ、その解消を図るべくお肉券が検討されていましたが、「和牛=高級品=利権」という単純すぎる連想ゲームによる反対が続出したため見送られる方針でした。その方針が打ち出された際は代替案として「支援は在庫を減らすためのイベントなどの補助にとどめる」予定だったようですが、イベントなどコロナ収束後にしか実施できませんので緊急支援策として形を変えて販売奨励を行うことに決めたのでしょう。
具体的には、和牛を卸売り業者が小売り業者などに販売した場合に1キロ当たり1000円の奨励金を交付するほか、在庫を保管するための追加的な経費についても補助することにしていて、スーパーでのセールなどを通じて消費の回復につなげたい考えのようです。
お肉券による支援とは支給先が変わるだけで、一般家庭での購買・消費を促すことで生産者支援を行うという骨子にほとんど変わりません。もちろん小売業者が支援内容をキッチリ小売価格に反映させれば、の条件付きではありますが。
紆余曲折を経ましたが、効果的な支援策が脊髄反射のイメージだけで完全廃案にならず、実施されるのは非常に喜ばしいことです。
関係者の頑張りに拍手ですね。(*’ω’ノノ゙☆パチパチ