バランヌ | オートバイ

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素人作業の自分用メモです。
間違ったことも書いてあります。
無いとは思いますが、参考にされても責任なんて持ちません。


鉄くずを漁ると、懐かしい部品が…。
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photo:02


ガジガジなタペット。
トラのエンジンをトリニティースクールで開けた時に出てきた物。
カムシャフトも、トリニティーで中古の良品と交換していただいたので、手元には無いが、同様の状態だった。
プッシュロッドは折れて、くの字になり、プッシュロッド・カバーに穴を開けていた。

何か、無理な負荷が掛かっていたのだろう。

作業を進めると、アウター・バルブ・スプリングに原因が…
photo:03


左が問題のスプリング。
右が純正品。
レース用のスプリングらしい…。

僕が1人でやっていたら、絶対に気づかないよなあ…。
最初から付いていた物だから、正常だと疑わない。

純正品と比べると、全長が長く、巻き数が少ない。
全長が長ければ、同じ位置まで縮めるのに、多くの力が必要。
巻き数も少ないと、同様。

10,000 r.p.m.を超えるレーサーは、バルブ・サージングが起こる。
これを防止するために、こういった部品を入れるらしい。

レース用なんて聞くと、素晴らしいものに感じてしまうけど…。
日常で使用する車両には、こういった部品は必要が無い。

バルブ・スプリングのみを強化しても意味が無いし、最初の画像みたいに、カムシャフトやタペット・ブロックがダメになってしまったり、他の部品にも負荷が掛かり、エンジンの寿命を縮める。
トラのカムシャフトは、腰下まで分解しないと交換が出来ないので、ダメになってしまうと面倒臭い。

数回の走行で分解整備するような車両であれば、それでも良いのだろうけど、日常使用としては、ちょっと…。

バランスって重要なんだな。
と、思い知らされました。



このスプリングが原因で、プッシュロッドが折れたり、タペット・クリアランスが200kmで狂ったり、他にも色々あって、弄り壊してしまったので、トリニティースクールに持ち込んだんだよなあ。

このスプリングを使用することは無いだろうけど、なんとなく捨てられない…。