ようやく重い腰を上げ、記事書いてます。
観よう観ようと思いながらも先延ばしにしていたのを、3連休にやっと実現。
これは関係者の前評判が非常によく、ビジュアルにも惹かれるものがありましたので、
アンチ『アバター』派(笑)としてはよくぞアカデミー賞を勝ち取ってくれたな、と。
2004年夏のイラクを舞台に、死の危険にさらされながら
果敢に爆弾処理任務を遂行する米兵たちの奮闘と苦悩、そして葛藤を描いた戦争ドラマ。
改めて、これだけの迫力と緊迫感のある戦争描写を女性監督が仕上げたことに驚きます。
そして、あんな無機質な鉄の塊をまるで生きた怪物のごとくおどろおどろしく見せられるとは!
もちろん戦争経験者ではないので本当の現場がどんなものか知るはずないのですが、
いつ、どこから銃弾が飛んでくるか分からない市街地や砂漠での処理作業の様子には、
その場にいるように手に汗握るものがありました。
(くるぞくるぞと思ってこなかったり、こないと思っていたらふいを突いてきたり…という意味でもしかり)
掟破りの二等軍曹・ジェームズの行動にはとりわけヒヤヒヤさせられます。
でもこの男がカッコいいんですよ、ホントに。
危険を顧みなさすぎて班員に殴られるほどのアウトローなヤツなんですが、人一倍の苦悩を抱えている。
もちろん、彼とトリオを組んで行動するふたりの仲間もそれぞれに葛藤がある。
そんな交々の人間ドラマも見どころ。
だから戦争アクション好きの男性のみならず、女性も楽しめる作品だと思います。
そこは、さすが女性監督、というところでしょうか?
ただ、これは危険な意識を生み出しかねない作品でもあるかな、と。
現地人から銃撃を受け、それに応戦するシーンでは、
最終的にジェームズらブラボー中隊が相手を全員撃ち殺して勝利します。
それまでに彼らに感情移入してしまっている観客は、そこで思わず“ホッ”としてしまう…。
「勝ってよかった…」と。
そんな風に思った直後、ゾッとしてしまいました。
おそらく他のお客さんも同じだったんじゃないかなぁと思います。
怖いですよね。
「アメリカ=善」「イラク=悪」の対比が終始明確に表れていたように思います。
そもそも爆弾を仕掛けるイラク人の描写が、何というか…
「我々には到底理解できない人種」byアメリカ人
的なニュアンスにあふれている気がしました。
ただこれは映画という娯楽として観るには十分に面白く、
そして一方で戦争の怖さや悲しさ、不毛さを訴える作品としてはとてもすばらしいものだと思います。
ぜひ劇場へ!