まいどおなじみTです。

 

4月、出会いの季節。

東北大学放射線診断科にも9名の新入局員が入りました!

全員放射線科医として1年目になります。この9名というのはとても多く、東北地方ではトップクラスだと思います。

放射線科専門医になるには、どこかの教育機関病院のプログラムに入る必要があり、東北大では診断科だけで9名、治療科を合わせると11名の応募があり、めでたく4月から我々の仲間入りとなりました。

 

医学生が大学医学部を卒業して国家試験に受かって医師になると、2年間の研修医生活が始まります。

研修医の間は、内科、外科や救急だけでなく産婦人科や精神科など医師として必要な研修を一定期間受ける必要があり、その合間に、自分の興味のある分野を探し、○○科の医師になるべく進路を選択します。

なりたい○○科が決まったら、どの病院で○○科の専門医になるためのプログラムを始めるか、も決める必要があります。

 

2020年から若い医師が都市部に集中しないように、プログラム受け入れに上限が定められ、特に東京などは○○科の研修が受けたくても定員オーバーで受けられない、というような事態もあるそうです。

 

過去の医局説明会では

「都会ではなく、東北大を選ぶ理由は?」の質問に
「都会では専攻医の受け入れ上限数が決まっていますが、宮城県にはありません。研修の内容も、東京に住めること以外に、東京じゃないと出来ないことがないです。」

という力強い返答がありました。

 

さて、一生を左右する○○科の選択に放射線診断科を選び、さらに東北大での研修を決めてくれた9名にアンケートを取ってみました。

9名中5名は東北大学出身、4名は他大学でした。ちなみに私はSAGA大学出身です。

 

1. 東北大学放射線診断科への入局を決めたタイミングは?

 

研修医2年目 7

研修医1年目 1

臨床実習が始まる前 1

 

大多数は研修医2年目になってから決めていますね。

ギリギリまで迷っていたと言えます。

 

2. 志望科として意識したタイミングは?

 

研修医2年目 1

研修医1年目 1

選択実習(6年次) 2

臨床実習(5年次) 4

臨床実習が始まる前 1

 

9名中7名は学生の頃から意識してくれていたのですね。学生実習を担当するものとしては嬉しいです。

 

3. 放射線診断科以外で入局を考えた科はありますか?

 

・麻酔科

・小児科

・眼科

・救急科(2票) 

・総合診療科、循環器内科 

・膠原病科

 

この質問への回答はあまり偏りがありませんでしたね。 脳外科や神経内科志望で脳神経の画像診断が好きになって、放射線診断科を選ぶという流れはよく聞きます。

 

4. 入局を決めたエピソードは?

 

・見学に伺った際に魅力的な環境だと感じたため

・教育熱心な先生が多く成長できる環境が整っていたから

・初期研修の中で一番楽しいと感じ、時間があっという間に過ぎると体感したから

・実習で診断科回った際に楽しかった。

・特にこれといったきっかけはありませんが、放射線診断科を初期研修でローテートさせて頂き多くの先生方し指導して頂き、私もその一員として働きたいと思い、入局希望を出しました。

 

ちなみに私は、、、いつか別の機会に語りましょうか。

 

5. 放射線診断科の魅力は?

 

・全身をみれること 

・柔軟な働き方と将来の発展性 

・ジェネラリストになることもできればスペシャリストになることもできる柔軟性 

・奥が深い 

・読影、核医学、IVRといった様々な分野で活躍することができるところ。 

・1.1階か地下にしか職場がない。2.自分のスキルアップに専念しやすい  3.働き方が多種多様 

・勉強した分、読めるようになる楽しさ 自分のペースで(落ち着いて)読影ができるところ

・医学の中で一番工学に近い。最新の科学技術がいち早く現場に取り入れられる科であることだと考えています。 

 

全身を見られることや柔軟性が魅力という考えが多いですね。私もそう思います。職場が低層階なことを利点に思っている人もいますね。ちなみに私は14階に読影室がある(あった)病院で働いたことがあります。

 

 

6. 研修医期間中の放射線診断科ローテートはどうでしたか?

 

・"良かった点:IVRなど手技に携わる機会が多かった。 改善点:良くも悪くも色々な症例があり、勉強になる症例を探すのが大変だった。"    (県外市中病院)

・2回ローテーションで回りましたが、実際の症例でレポートを書いたり、症例集で所見を書いたりしました。1on1で適宜指導してもらい、フィードバックもあり勉強になりました。どんな些細な点も丁寧に指導してもらい助かりました。(東北大関連病院)

・丁寧に教えてくれる上級医がいたので勉強になった。 (県外市中病院)

・初月は救急当直で必要な症例集を提示いただき教科書や資料をもとに過去症例のCTを見ていました。提示症例が終わると読影を開始しました。1症例読影する毎に上級医に添削いただき、関連疾患の教科書を一緒に開いていただくなど手厚かったです。 (東北大関連病院)

・1対1で読影したレポート全てに口頭でフィードバックしてくれたのが非常に勉強になった。

・非常に勉強になりました。基本的な読影技術を学ぶことが出来るので志望する診断科に関わらず非常に有意義な研修になると思います。(東北大)

 

概ね良い印象でよかったです。東北大関係の先生にも、そうでない指導医の先生にも感謝です。

 

 

7. 勧誘はされましたか?

 

されていない 1

あまりされていない(説明会の案内程度) 4

個別でメールのやり取り程度 3

対面で誘われた〜頻繁な連絡や食事など 1

 

・・・・よくぞ入ってくれました!当科は大学サークルのようなノリがないので、勧誘もあっさりですが、それがいいところでもあります。自分の時間を大事にできるとも言えます。

 

 

8. 画像診断とIVR、どっちが好き?

 

画像診断 5

IVR 1

どちらも同じくらい 3

 

IVRは他の科でいう手術です。今は画像診断が好きな人が多いようですが、IVRを始めてから好きになる人も多いです。

 

 

9. 画像診断の中で好きな分野は?

 

・脳神経

・心臓、大血管、脳

・婦人科、泌尿器

・頭頸部、body

・MRI(特に体幹部)

・無回答 4

 

まだ定まっていない人が多いようですね。

私は核医学が好きですが、全身を読めるようになりたいといつも思っています。また、AIに特化する人もいます。

 

 

10. 東北大学放射線診断科のHPは見たことがありますか?

 

知らなかった/今初めてみた 0

見たことはある 6

入局を決める上で、少し参考にした 2

入局を決める上で、大いに参考にした 1

 

入局を決める上で参考にしてくれた人が3人もいますね!

 

 

このコラムも見てもらえたのでしょうか。であればありがたいですね。

 

 

11. 東北大学放射線診断科のYoutubeチャンネルを見たことがありますか?

 

知らなかった/今初めてみた 1

知ってはいるが、視聴はしていない 1

途中まで視聴した 1

動画を1本は視聴した 2

複数動画を視聴した 3

チャンネル登録した 1

 

9人中7人の目には触れたようですね。知らなかった人もいますが。これからも精進します!

 

 

 

以上、新入局員9名へのアンケートでした。

進路に悩む、研修医・医学生のみなさん、ぜひ参考にしてください。

それではまた近いうちに!