専攻医1年目のDです。

まだまだ入局したての若輩者ですが、私の視点から見た放射線診断科について書かせていただきます。

 

 

放射線診断科は、他の診療科を経験してから転科して来られた先生や、他学部を卒業してから医学部を再受験や学士編入して来られた先生など、何らかの「回り道」をされた先生が他の科と比べて多いという印象です。

回り道をされた理由は人それぞれだと思いますが、こういった背景には、放射線診断科は他分野の知識や経験が活かしやすいということがあるんだと思います。

実際に、理工系の学部を卒業後に放射線診断科医になり、それまでの専門を活かした研究をされている先生もいらっしゃるようです。

 

 

かく言う私も、理工学部卒業→修士課程修了→就職→医学部学士編入という風に遠回りをして来た人間の一人です。

理工学部にいた頃は、人工知能(AI)に関連した分野を専門にしていました。

今の時代、どの診療科でもAIを活用した技術が実用化されつつありますが、放射線診断科は特にAIとの関連が強い診療科だと思います。

超解像技術によるCTの高画質化や、肺結節の検出・計測から読影レポートに記載する所見文を自動的に作成してくれるようなシステムも既に実用化されています。

ChatGPTが話題になっていることもあってか、4月の放射線学会の総会では、読影レポートの自動生成に関するセッションはにぎわっていました。

今後もAIに関連した研究はますます活発になるものと思われます。

 

 

自分も将来的には回り道してきた経験を活かすようなことができればと考えていますが、今はひとまず一人前の放射線診断科医になるため日々精進の毎日です・・・。

 

これまで回り道をして来て、その経験を活かしたいという方や、AIに興味があるという方は、放射線診断科を検討してみてはいかがでしょうか。