みなさまどうも!Tでございます。
今日は放射線診断医に必要なものについて話したいと思います。
画像診断に必要なのは、なんと言っても目と手です。
私は10年以上前の研修医の時に、レーシックをしました。当時は忙しすぎる初期研修病院で、メガネやコンタクトに煩わされない生活になったことに感銘を覚えたものです。
レーシック初期に話題になった後遺症について知った上、清潔に・より精密にという大手のクリニックで手術しました。
その後、視力は1.0ですが、今思えば商売道具の大事な目によく手術をしたなぁってゾッとします。
日常的にIVRをする人は、白内障のリスク軽減のために遮蔽ゴーグルをかけて手技をしています。
老眼になっても読影には支障ありませんが、教科書を読むのはつらそうですね。
ブルーライトを気にしている人はあまりいない印象です。
画像診断ではレポート作成に両手を酷使しますが、慣れてしまえばタイピングは最小限で済みますし、音声認識ソフトを利用し、マイクで音声を文章に変えることができるため、マウスを動かす片手のみで読影することもできます。
仕事のしすぎで、手首が腱鞘炎になってしまう人もいます。
キーボードやマウスは読影医ごとに好みがあり、
キーボードは重く、頑強なREALFORCEが人気です(3万円くらい)。
私はカチャカチャ言うやつより、ポコポコ柔らかい音がする軽いタッチの方が好みです。
ワイヤレスは絶対に嫌だという人や、人体工学に基づいたセパレートタイプを好む人もいます。
マウスパッドやアームレストの有無もQOLに直結します。
それぞれ工夫しないと、増大する仕事に対応できず体を壊すことにつながってしまいます。
壊しやすいのは手以外では腰です。
腰を壊すと立ったり座ったりが困難になるため、腰痛持ちの人は高さが変えられる机を使って、立ったまま読影する人もいます。
ゆえに予防的に椅子にお金をかける人は多いですね。
ランバーサポートのある椅子が好まれます。張りのあるランバーサポートのある椅子では、背中全体の疲労度がかなり軽減します。
ハーマンミラーは高すぎますが、エルゴヒューマンを使っている読影室もあります(私の知る限り「椅子は放射線診断医の生命線だ」と主張し、病院が買ってくれた最上位の例)。
「目と片手だけあれば仕事できるね」と妻が冗談のように言いますが、ちょっと怖いんですけど!!