吉田戦車、伝染るんです。

で、本屋に行って、店員に

村上下さい

という話が有りましたね

店員さんは、村上って何ですか?と訊き返す

すると、ビックコミック スピリッツ を取り上げて

私は ビックコミック スピリッツ の事を 村上と呼んでるのです

と答えるのです

某分析哲学家は、この話を 「名指し」と言う観点から随分と論じていた

この話も何処が面白いのか?と言う人と面白がる人がいるのだけれども、例えば 江戸川乱歩 は面白がったんじゃないか?と勘繰る ペテン師と空気男 の中に 出て来る 悪戯で これに似た話がある

つまり、金物屋に行って、具体的な小説名を挙げて それを下さい と言う すると店員は うちは本屋ではないです と言う

しかし、一向にそのペースをやめない 落丁本でない奴下さい と問答を続けると言うのです

それをペテン師はジョークと言って 可笑しがっている

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ただ、この手の話を面白い、可笑しい と言う時のアングルは様々な気がしていてね

例えば 分析哲学的 と言い出す人もいる

確かに ウィドゲンシュタイン も哲学探究 の中に

彼の哲学を体現させる為に様々な例示を書いているが、

読み様によっては、上の様な話になる

江戸川乱歩がジョークという時、そのおかしみには犯罪の匂いがチラつく、伝染るんです。には俺は全くそれを感じない

この違い、と言うのは自分の中では言語化してみたいテーマだ