実写化江戸川乱歩作品 というとよく見たのは

天知茂の美女シリーズ

だったので、明智小五郎というと天知茂がまず思い出されるのです

なので地獄の道化師も最初に見たのは天知茂版です

天知茂版は物語の設定を現代にして居た(番組が放送されたのが、1970年代後半〜1980年代前半)

例えば、推理小説ドラマにつきものの 名探偵が如何なる能力の持ち主か?を物語るエピソードとしてこんな話があった

何の作品だか、忘れてしまったのだけど、物語の途中で明智小五郎が事故で一時的に眼が見えなくなってしまうのですね

それなのにルービックキューブを六面揃えてしまう

(勿論、江戸川乱歩の生前時代にルービックキューブなんてなかったですから、これは後から付けた演出ですね)

そういう乱歩作品の時代設定の脚色を何処まで許容するか?という事は作品によってありますね

渡部篤郎の明智小五郎 の黒蜥蜴 (2015年) では 話が現代になってますから、ドローンなどを使うのですね

特にこの作品は乱歩生誕120周年記念作品 としてあったので、そういう時のオマージュ作品て現代的に焼き直す事が多いですが

乱歩作品でドローンが出て来ると 俺の中では二次制作 として理解してしまった感がありましたね

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例えば、天知茂の明智小五郎シリーズだと

十字路 や 呪いの紋章、緑衣の鬼 の辺りは話を現代に持ってきても そんなに違和感がないと思ったのです

だけど、地獄の道化師 はどうでしょうか?

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話題を一旦変えますが、子供の頃に

街外れの廃墟の洋館

はとても憧れた

乱歩作品とか漫画の中には出て来るのだけれど 実際にそんなものは身の回りになかったのですね


それはやっぱり、乱歩の世界観を描く時に、必要なデヴァイスだと思うのですが それに現実味を持たせるには、やはり時代設定が重要になってくる と思うのですね

実際に乱歩の生きた時代を生きてないので、何とも言えないですが、当時だったら 街外れの廃墟の洋館 は自然だったのかな?と思わせる所がある

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乱歩作品、地獄の道化師 は

推理小説としての魅力は 犯人の意外性 を目指したんだと思うのですね (現代にあってはもう在り来たりな手法かもしれませんが乱歩時代にあっては画期的だったと思うのです)
その為に道化師が性別すらも分からない正体不明の存在である という作品のメタファーになってると思ったのです

なので、この推理小説としての魅力を継承して引き立てた というのなら、天知茂 明智小五郎 版の地獄の道化師は成功して居たのではないかと思うのです

特に今でも語り継がれている

明智小五郎の変装シーンですね 最後に変装して出て来てお前は誰だ!となると顔の皮を剥いで服を脱ぎ捨てる と明智小五郎だというシーン

地獄の道化師だと蟹江敬三氏が顔の皮を剥ぐと天知茂になる!というシーンが観れる

また、1970年代後半の土曜ワイド劇場というと、無闇に濡れ場やヌードシーンがあったのですね

例えば ジェームズ三木脚本の「白昼夢」など無闇にお色気シーンを挿入しようとして 全く原作とは異なる 百合物語になってしまっている (それはまた白昼夢について語る時に詳細を述べよう)

だけど地獄の道化師の場合 天知茂版は サブタイトルも白い乳房の美女 でしたが、原作忠実で有ったとしてもそれはそんなに無茶にお色気要素を挿入した という感じではなかったですね

次に陣内孝則版の地獄の道化師の話を書こう

続く