2014年フランス。ドキュメンタリー作品。
2012年、高級老舗ブランド、クリスチャン・ディオールのオートクチュール(高級注文服)のデザイナーにベルギー人のラフ・シモンズが就任する。ラフはそれまで長くジル・サンダーを手掛けていた。つまりプレタポルテ(高級既製服)ばかりで、しかもメンズ(細身の黒スーツをリバイブさせたのは彼らしい?)。おまけに世間からはミニマリストとみられており、華やかでロマンチック、上質な女性らしさの新しい形を常に世界に提示してきたディオールの伝統をどう引き継ぎ、進化させていくか、予想外の抜擢がファッション界の注目を集めていた。そんな彼の最初のコレクションをチームが成功させるまでを、ディオールのベテラン職人(お針子)たちとの交流、またクリスチャン・ディオール本人の回顧録(?)の抜粋を織り交ぜながら描いていく。
なかなか見ごたえががあり、90分と時間も最適。芸術(表現)というビジネス、また私は見たことがない高級老舗メゾンのオートクチュールのお針子さんたちの仕事ぶり(なんてったって注文服)、仕事の内容などが特に見ごたえがあった。どうなるかと思った最後のショーも圧巻だった。モデルさんが日本の雑誌モデルなんかと別物揃い。当然か。会場のセッティング費用がどうみても巨額!「試算中です」ってアンタ。ショーはあたしの素人目にも成功だけど、総合的に採算考えたらシドニーCEOは納得してるの⁈
ちなみに冒頭「オートクチュールの伝統を守る老舗ブランドは二つだけ」とあるが、もうひとつはシャネルのようです。
チーフのお針子さん(職長)がコレクションの準備で忙しい最中に、ニューヨークの顧客に呼ばれてパリを出てしまう。これぞ高級オートクチュールならではのエピソード! 激高するラフ。
「一人の顧客のために(コレクションの)フィッティングを休ませるなんて気が知れないね!」
彼女を行かせたディレクターのいうことには、
「ドレスの再調整を求められたのよ。職長と販売担当をすぐ行かせたわ。オートクチュールは利益がないとコレクションも開けずアトリエも維持できない。利益優先よ。シーズンごとに5000万円注文してくれる得意客の要求をつっぱねることはできない」
ほんとあなたの知らない世界というか、私の知らない世界。って、5000万円!? 円建て? AmazonPrimeで見たが、フランス語でいくらといってたのはかわからない。円表記って親切なようで余計なお世話。円建てで言うわけないし、言ってる通りに訳してほしい(ユーロだろうね?ドル?何回聞いても聞き取れず)。しかしニューヨークにもディオールはあるに決まってるけど、オートクチュールはやってないのかな? そのお得意様がパリ本店のお針子さんにしか注文しないのか? 東京のディオールとかもプレタポルテだけなんだろうか?
加えてあたしってぱ「千鳥がけ」もわからず。かがり縫いの一種ね。山形が連続するやつ。ディオールのオートクチュールのお針子さんたちは全部手でそれをやっているらしい。
ちなみにディオールの歴代デザイナー。wikiのコピペですが…ディオールは今やいわずと知れたLVMH傘下のブランドです。1968年から。LVMHのベルナール・アルノー氏といえば比較的最近、世界で最も裕福な人とされてましたな。前半でちょろっと出てきます。
- クリスチャン・ディオール(1946-1957)
- イヴ・サンローラン(1957-1960)
- マルク・ボアン(1960-1989)
- ジャンフランコ・フェレ(1989-1996)
- ジョン・ガリアーノ(1996-2011)
- ラフ・シモンズ(2012-2015)
- マリア・グラツィア・キウリ(2016-)
1/11 スーパーモデル全盛期の代表モデルの一人、タチアナ・パティッツが乳がんで死去。56歳。あのころは私も流行通信とかみてたなあ。三人娘といわれたのがナオミ、リンダ、クローディアで、続いてくるのがタチアナ、シンディ、ヘレナ、クリスティ、エヴァあたりだった。みんな輝いてた。そのあとの“ニューウェーブ”? ともいうべきが小柄なケイト・モス、続いて出た従来のゴージャス系のニュースターがナジャ・アウアマンだった。股下114センチで8頭身以上あるといわれていた。ドラァグクィーンのナジャさんはリンダ・エヴァンジェリスタのファンで彼女のメイクの真似をよくしていた。自分の芸名もリンダにしたかったけど、日本でリンダだと山本リンダのイメージが強すぎるので、自分も背が高いしナジャ・アウアマンから名前をとったとテレビで話していた。
※同じハイブランドものでも、こちらは創業家一族のゴタゴタを描いたもの。ただ違う世界の話ではないので、両方見て味わえる面白さもある。

