前回書き忘れた印象的なシーンがあったので追記。ハナ銀行インビテーショナル@夷隅GC。
17番だったかのティーグラウンドに長居したとき。名前をチェックしなかったが、ある韓国人選手がティーショットを打とうとアドレスに入り、テイクバックしてフォロースルーに入るかどうかのところで、ティーグラウンドの真後ろの道を歩いていたサンダル履きの女性が転倒した。私は選手から見てやや斜め前方に近いほぼ真横から見る感じだったので、女性がすっころぶのもまともに目に入ったが、選手はその時、静かにすっとアドレスをほどいて素振りをし直した。さほど大きな音がしたわけでもなく、転倒した女性も転んだことより、自分が余計な音を立てたかもしれないことに慌てていた。選手からはターゲット方向の真後ろにあたり、転ばないまでも絶えずひとが行き交う道だった。
何が言いたいかというと、このシーンがトッププロならではの様々な側面を凝縮して表しているように見えたということだ。大きな音がしたわけでもないので、音よりむしろ転倒する姿が視界の端に入ったのかもしれない。慌てず、打ち急がず、すっとアドレスをほどいて素振りに戻る。プロがショットの瞬間にどう集中しているか、集中して打つのを大切にしているか、不測のディスターブがあったときどう対処するか等々、「プロゴルファー」があの瞬間に見えた気がした。
「二軍」といっていいのかどうか、BSのゴルフ番組とかでよく見るプロ(?)ゴルファーがショット時に手を離すとあらぬ方向へ飛んでいくことが多いが、一流ツアープロともなると手を離すことで本当に調節して、きちんとしたショットが出ることが多い(もちろん一流プロでもミスショットはあるが)。私にとっての「一瞬」が一流プロゴルファーの感覚ではもっと長く、私にはぼんやりとも感じられないようなことがしっかり明確に感じ取れる。彼らからすると私のゴルフの感覚なんて「恐ろしく鈍感、雑、適当」って感じだ。プレーは鈍感で雑で適当なんだけど、メンタルは繊細で脆弱。ダブルパーとかハマるとちょいちょい凹み、おばはんがコース上で「マジで泣きそう」って感じにヤラれていた。
終盤、16番のグリーン周りで最終組の中島プロがアプローチに入るとき。キャディーさんが「プレー入りまーす!」と何度も大声を出して誰かの動きを制していたが、真横から見てる私も夫も誰が注意対象かわからなかった。キャディーさんの向いているほうに周囲の視線が行ったのを確認したが、それでも誰が対象かわからなかった。そこそこ遠方の観客が話している?のを注意喚起していたようだが、そんなとこのひとまで注意するんだ、と思った。私たちのいる場所からよりは中島プロたちのほうがその観客?に近かったし、ちょうど打ち出す方向の視界に入っていそうな(真ん前ではない)感じだったからなのかな。おそらく誰が注意されているのかわからない人はあの場にけっこういただろうし、よって注意されている人たちも何度も声を出されるまで自分たちが対象だとわからない感じだった。「え? ここまで? さっきから同じようにしてたのに」って感じだった気がする、あの場の雰囲気からして。
ゴルフ観戦は観客もマナーを知ってることが前提になっていて、わりかし大変だ。観戦慣れした様子の行儀のいいひとばかりだったが。
「ゴルフしたことも見たこともないけど、誘われたから行ってみよう」
というひとがもしいたら戸惑うこと多いだろうな。ましてチケット二枚もらったゴルフ未経験者同士とかになったらどうなるんだろう。私がもしその立場だったら怒られること何度もやらかしていること間違いなしだ。それこそスマホとかね。それはいたんだけど、おじいちゃん。鳴って慌てて場所は離れたが微妙な場所で通話を続けていた。大事?には至らなかったが。私の見た範囲ではその一件くらいか。選手のスイングを動画で撮っているひとはいたが、音は全然しなかった。そういうアプリがあって、試合会場で推奨されているらしい。

