どのくらいの距離で見るかという物理的な話ではなく、精神面についての話です。
夫がいよいよテレワークになると知った時、最も私が恐れたのはテレビだった。私は無駄にテレビがついているのが苦手だ。対し夫はロクにみてもいないのにすぐテレビをつける。私の平日の城であるところの居間に、夫に日長一日同居され、延々無駄にテレビをつけられたらどうしよう、と慄いた。しかし実際はそんな私を察知して、夫は書斎というほどではない、夫のクローゼット的洋室でパソコンを開き、仕事をしている。というわけで、意外と家庭は平和だ。
とにかく普段からテレビについては小競り合いのタネになることが多い。私は見てもいないテレビがついているのが苦手で、見るものがないなら消しておいてほしい。対し夫はとりあえずテレビというタイプで、ロクに見もしないのにとりあえずつけるし、これといった番組がなく手持無沙汰だとグルグルとチャンネルを替える。これにも本当にイライラする。見るものないなら消しておけ。
私は嫌いな番組も多い。過剰な演出、無駄なクイズ仕立て、要らないコメンテーターのコメント等々。イジメ、虐待(動物含む)等を含む事件の詳細も本当に聞きたくない。食べ物への冒涜である大食い番組、バイオレンス映画も心底苦手だ。夫にするとこういうのは「過剰反応」で、「たかがテレビにどうしてそんなにうるさいの」。その代わりというか、私は見たい番組はしっかり見るし、好きな番組はリピートするのも普通だ。夫が同じ番組をリピートしているのは見たことがない。
結局至った結論が、「ハナちゃんはテレビとの距離が近い。テレビとよく会話しているし」。これは的を得ている。夫はテレビとの距離が(相対的に)遠い。私はテレビから発せられる情報が良くも悪くもしっかり刺さるし、夫にはどの情報もさほど響かない。「所詮テレビ」。こんな夫が何をするかというと、テレビをつけたままどっかに行く、寝る。居間を出ていくのでトイレにでも行ったのかと思ったら全然帰ってこない。テレビはついたまま。おかしいと確認しにくと風呂に入っているんである。ありえない。あんたがつけたテレビでしょ。あたし見てねえから、なるべく消していてほしいの知ってるだろ。夫はよくソファに横になってテレビを見ている。しかしフト見ると目をしっかり閉じて寝ている。ありえない。何度も言うがあたし見てない。基本消しててほしいのについてるのを「我慢」しているのに。あたしもテレビを見ながら昼寝してしまうことがあるが、必ず寝る前に消す。うるさくて寝られないから。
とりあえず夫に言いたいのは、「見てないのにつけっぱなし」は止めてほしい。