10月某日。いつものようにマネーフォワードで我が家の支払い状況等をチェックしていたら、UCカードの支払いが妙に増えている。あれ、と思って明細をネットでチェックすると、数日前にY電機のサイトで、私のカードで5万弱の買い物をしたことになっている。私のは夫のカードの家族カードだ。夫が私のカードで買い物するはずがないが、いちおう心あたりがあるかと夫にLINEするが即レスはない。どう考えてもおかしいので不安になり、カード会社に電話。まだ不正利用と決まったわけではないが、何を買ってどこに送ったものか、基本的に不正利用の可能性が高いと相談すると、
「Y電機に電話してください。内容を確認し、不正が認められればY電機のほうから注文がキャンセルになるでしょう」
 というわけでカード会社から案内された番号でY電機に電話。私の名前と電話番号を伝えたところ、
「その情報で確認できる注文はないので、これ以上の情報は一切提供できない。警察に言ってくれ」
 それってつまり実質泣き寝入りしろってことか、とひとモメしたのち、かかわっても何の役にも立ちそうにないので再びカード会社に折り返し。カード会社はY電機がその対応をしたことに意外そうな反応をしつつ、カードを使用不可にして再発行、該当の支払いについては当面保留にし調査を開始するとのことだった。この結論への道のりも決してあっさりしたものではなかった。勘違い、身内の仕業含めてこちらを疑っているのだろう。調査結果については1か月程度かかり、結果は電話か郵便でする。電話でしてほしいというと、郵便ありきにしてほしいのがビンビンに伝わってくる返答だった。その後夫と連絡が取れ、やはり心当たりがないとのことだった。その旨カード会社に連絡。
 頭に来たので、翌日Y電機のサイトにメール。そちらの対応はもはや犯罪の温床を提供しているようなものだ、と書いたところ、
クレジットカード会社へ【不正利用調査依頼】をご依頼いただきましたらクレジットカード会社より弊社の関係機関への調査が可能となっており、地域警察署へのご相談もあわせて行っていただき警察関係者より捜査依頼がございましたら、弊社といたしましても速やかに協力させていただく所存にございます。お手数ではございますが、カード会社への調査依頼とともに、警察に被害届を提出いただきますようお願い申し上げます」
 最初の電話の段階でカード会社に調査依頼をしてほしいとの説明は一切なかった。ひたすら「警察に言え」のみ。あとから「警察に届けてないからダメなんだよね」と言われても悔しいので地元の警察にいちおう電話。その主旨は、

「こういったケースの場合、発覚が早いこともあって被害者は通常カード会社になる。よって通常カード名義人からの被害届は受理しないのが普通。相談があったことのみ記録に残す」
 どうりでカード会社が警察にも言えとはいわないはずだ。いったいY電機ってなんなんだろう。警察は「こういった犯罪は近年多い。通常1~2か月後にカード会社から補償を受けられるのが通常パターンだ」とのことだった。前日カード会社とはさんざん連絡を取ったが、現時点で補償に関する確約は何もできないとのことだった。自分でサイトで調べたら、

「状況をお調べし、明らかに他者による不正利用の場合は、当社にご連絡いただいた日を含めて61日前までさかのぼった利用分については補償いたします」

 とあったが、電話での数回のやり取りの中でこの案内は一切なかった。どちらかというとその時点においての補償の確約はないことを印象づける発言が多かった。ここまででY電機の印象はすごく悪いし、カード会社はそこまでではないにしても、補償に対する及び腰的な態度といい、カードを不正使用する悪いやつがいるという以外のいやな社会の構造が多々感じられた。腹立たしいのでY電機に再度メール。
「警察に電話したら差し当たって連絡の意味がないと言われた。そちらは最初に電話の段階でカード会社に調査依頼をしてほしいの案内もなかったのに続いてこの始末。なんなんだ」。
 するといちおう返事が来て、
「ご不快な思いをさせて申し訳ありません。この件につきましては上奏いたします」。
 あほくさ。何をもって「警察に言え」というマニュアルが社内に存在するのか。
 カードの請求は毎月20日頃確定する。サイトでチェックすると、11月分はネットに表示できず、郵送するとのこと。そもそも電話で案内のあった段取り通りになっていた。
 カード再発行手続きをして(事件発覚当日)10日ほどすると新しいカードが届いた。再発行料等はなく、暗証番号もそのまま。
 そしてさらに一週間後の月末、明細が郵送されてきた。明細そのものには不正利用の疑いがある件も含まっているが、同封されている書面に「先般、承りましたご利用調査は、利用状況を確認しておりますので、ご請求を繰り延べさせていただきました。つきましては、下記のとおりご請求金額を変更いたしましたので、ご案内いたします」とあり、その下に調査対象を抜いた請求額が示されていた。
 11月上旬。土曜日夕方にカード会社から電話あり。加須在住の男が電子辞書を購入したとのこと。私の実家は川越だが、もちろん身に覚えなし。いくつか質問をされたが、とりあえず支払い義務は無くなった。12月支払い分は通常通りネットに表示され、繰り越しになっていた当該のY電機の支払いとそのマイナス分が両方表示されていた。

 私は結婚前に二回警察沙汰の被害者になっており、結婚後も今回は警察相談の形ではあるものの、これで二回目だ。なんかひとより多い気がする。今の司法制度とか世の中において犯罪ってある程度やったもん勝ちだ。加害者に優しく、往々にして被害者とその家族は「運が悪かったね」で終了。被害者にならない努力の大切さを改めて知った。今回についていうなら「不用意にカード情報をネットに入力しない、怪しいサイトでカードで買い物しない」となるわけだが、もちろん心当たりはない。

※前回犯罪被害者になったのは車上荒らし↓犯人が捕まった話は聞いていない。