2019年アメリカ。原題は"Poms"。チアリーダーたちが持ってるポンポンのこと。ジャンル的にはハートウォーミングコメディっての?!
癌を患うマーサ(ダイアン・キートン)は終活すべく身の回りを整理し、55歳以下は住めないシニアタウンへの移住を決意。それなりの富裕高齢者が大規模なコミュニティを形成し、ゴルフに水泳にカルチャースクール的な集まりにと優雅に過ごしている。マーサはチアリーディングのクラブを主催することを決意。若い頃夢中になっていたのに、ついに人前でのパフォーマンスに参加できなかった過去があった。老女のチアなんて、と周囲の目は冷たいが、練習に参加した仲間たちは続けたくてたまらない。マーサは”逆境”にもめげず、若いチアリーダーたち向けの地域のチアコンテストへの参加を決意する。
前回「最高の花婿」に続いてのお約束映画。まあ、「最高の花婿」のほうがデキがいいかな。しかしこっちも90分とちょうどいい尺の上にテンポがいいので、とりあえず退屈せず見られる。お約束の展開にお約束シーンが連続する映画だと思ってほしい。展開と展開の継ぎ目はけっこう雑。力業っていうか、無理くりっていうか。お約束映画ってえてしてこういう感じだよな。別にいいじゃん、的な。見てて新鮮さとか啓発されるとか、とんがった作家性、感性、作品世界の緻密さとかは一切ない。そんなものむしろ今は要らないの、というひとにお薦めしたい。
しかしこの年齢になるとこういう作品ばっかみるようになっちゃうのかしら、あたし。安心して見られるっての? まさに寅さん的作品。しかし気になるのが、「最高の花婿 アンコール」もこの「チア・アップ」も主人公がリタイア後の年齢で、どっちもお金にかなり余裕がある設定であることだ。他の心配はあっても、死ぬまでとりあえずお金の心配はないといった感じ。あっちはフランスでこっちはアメリカ。それを思うと「うん、楽しい映画だった」では済まされないこの鑑賞後感。この感じの「余生」迎えられる人って世の中どれくらいいるの。年金って、そんなにもらえるの?
※ダイアン・キートンの代表作のひとつ↓
