2019年イギリス。ダニー・ボイル監督作品。
ジャックはビッグになることを夢見るストリートミュージシャン。「友達以上恋人未満」「清く正しい」関係である幼馴染の教員エリーがマネージャーの役割を果たしているが、売れる気配は皆無。自分も元音楽教師だが、今はスーパーマーケットのバイトで食いつないでいる。夢を諦める決意をした直後の夜、全世界で12秒間の停電が起きる。その時自転車に乗っていたジャックは暗闇に視界を失い、バスにはねられる。目が覚めるとそこは病院で、怪我はしているが命に別状はない。快気祝いを開いてくれた友人にビートルズの「イエスタデイ」を披露すると、「聞いたことがない素晴らしい曲」と称賛を受ける。世界は「ビートルズが存在しない世界」に変わっていた。ビートルズだけではない。ストーンズはあるがオアシスもなく、ペプシはあるがコカコーラも存在しない。他にもポロポロとあるはずのものが抜け落ちている。ジャックは「ビートルズ」の曲で世に出る決意をする。
ダニー・ボイルといえば私は実に「シャロウ・グレイブ」「トレインスポッティング」以来だが(ほぼ四半世紀ぶり! ユアン・マクレガーが頭角を現した時代よ)、相変わらず映像が垢ぬけている。長さは感じたが楽しくさわやかな作品。気軽にみられて、幅広い年齢が楽しめる。四半世紀前にあった毒気はこの作品には皆無だ。ババアになったせいか、主人公カップルが物語の冒頭でつきあい長く親密なのに肉体関係がないところに好感。でも意外よね、現代の「洋物」でこの設定。有名なスター俳優も使っていない。事故にあったジャックがこん睡状態で見た夢みたいなオチだったらどうしよう、と心配したが、それはなかったッス。
あと日本人なら誰でも思うけど、停電中に日本の設定らしいニュースショーがチラリと出るが、あらゆる点でリアリティがない。どこぞの地方局でもあんなのないと思う。なんでよく知らない日本ネタぶっこんできたのか。アジア代表なのかしら。他の映像がかっこいいだけにテキトーさが際立つ。あとヒロインの名前がエリー。話の筋からして「いとしのエリー」(サザンのアレ)を作ったりして、なんてあるわけないんだけど、と思っちゃったひとは私だけではないはず。ちなみにビートルズの曲では私はGet Backが一番好きです。
このところ見た三作はすべて安心して楽しめるけど、じっくり見たりハマるタイプの作品ではない。一回サラっと見る分にはそれなりに楽しく、問題ない。作品のクオリティで優劣つけるなら、1位がこれ、次点が「最高の花婿」、三位が「チア・アップ」かな。そろそろじっくり繰り返し見入るタイプの作品が見たい気がする。見応えのある作品っての?!
★ひきつづき第103回全国高校野球★
8/29 「智弁対決」を制して智辯和歌山が優勝。応援曲の話題。今年はコロナ対策で早いうちから音源使用になったが、高松商業の応援曲が抜けてカッコイイと思ったら、有名だったようだ。「プリティ・フライ」。オフスプリングの元ネタも聴いたが、ブラバン用にえらいかっこよくアレンジしたな、と。他校も当然?パクってますw
