前回に引き続きエゴラッピン「サイコアナルシス」。
 コロナ前はたまに夫婦でカラオケに行き、あたしは「くちばしにチェリー」等々歌っていた。以前も書いたが、あたしのカラオケ偏差値は自己評価は55程度なのに、マシンの採点によると45くらいだ。納得していない。

 もしカミサマがあたしに女性ボーカリストとしての確固たる才能を与えてくれるなら、この中納良恵さんみたいなタイプにしてほしい。ちょっとイメージ沸かない、ということであれば、美空ひばり(「りんご追分」がツボ)とか、青江三奈、ちあきなおみ、藤圭子みたいな系列っての? ブルースが似合う女性歌手。かっこいい。
 車で「サイコアナルシス」を流しながら夫にこの話をしたら、
「(現実はそうじゃなくて)残念だったね」
 あたしは残念とかそういう話をしてるんじゃないっての。

 それにしても選曲。今はそうでもないが以前平日夜に放送していたころはテレビ東京「カラオケバトル」をよく見ていた。18歳以下の大会がちょいちょい催されていたが、高校生の女の子、果ては小学生の男の子が高橋真梨子の「ごめんね」を熱唱することがあった。基本的にこの番組は巧いひとなら高得点が出やすい曲が重複して選ばれる傾向にある。それにしたって「悪ふざけで他のひとに身を任せた夜に、一晩中待ち続けたあなたの姿が目に浮かぶ」だよ? 桑田佳祐が作詞家としての才能を讃えられると、「たかが歌詞じゃねえか」とかなんとか言ってたとかいわないとかって、そりゃ確かにその通りなんだけど、たかが歌詞、されど歌詞。あのデヴィ夫人が同番組内で「高校生のお嬢さんが歌う歌としてはすごい違和感」と言っていたが、100%同意。「学生は学生らしい歌を歌え」とまではいわないが、あまりに「らしくない」と歌のうま下手に対する関心より、その違和感のほうに受け手が葛藤させられちゃう。きょうびなににつけ「らしく」を声高にひとに押しつけるのはあまり流行んないけど、あまり「らしさ」というのをないがしろにするのも結果損なもんだ、と。親が前のめりになっていることが多いこの18歳以下大会だけど、親が止めろ。高橋真梨子ファンだったとしても。「あなたが欲しい、もっと奪って心を」までならギリセーフだけど、やっぱこの「ごめんね」は18歳禁だろうね。51歳のあたしくらいになれば、聴いてる人も「おばはん、わかったわかった。どうでもいいけど、もちっと歌いこんできて」って感じになるわけよ。巧い人なら素直に「わあ、上手」って言われるだろうし。