夫がゴルフを始めたきっかけは、40歳過ぎてひとからクラブ一式をもらったことだ。
42歳で二度目の離婚。二番目の妻はマンションを出て行った。ひとりになったことと関係があるのかないのか(たぶんある)、同じマンションに住むゴルファーが、自分は新しいゴルフクラブ一式を買うので、もしゴルフを始める気があるなら古いのをタダであげる、と申し出てくれた。休日の時間を持て余してたこともあり? 夫はありがたくいただいてゴルフを始めることにした。
その後だかそれより前だか、夫に15歳近く年下の若い彼女が出来た。夫は結婚する気満々だったが振られてしまった。彼女と一緒にゴルフをしようと廉価な女子初心者向けのゴルフセットを購入したが、ラッピングがはがされることなくマンションに残留。47歳で40歳の私と再々婚(2011年)。私は父が熱心なゴルファーだったこともあり、手つかずの道具があるならと気安く始めることにした。
当初は「プロゴルファーになるわけでなし、ひととそこそこ楽しめる程度に上達すればいい」と気軽に始めたが、始めてびっくり。そこに到達するまでがめちゃくちゃ大変なのを思い知らされた。この点においては他のレジャースポーツと一線を画す厳しさだ。プロゴルファーでもないのに何度止めようと思ったことか。「やりがいがあって楽しい」は成立するが、「初心者でも初心者なりに気楽に楽しめる」はないのがゴルフだ。断言する。
安くない金と多大な労力、気力、時間をつぎ込む日々が続いた。2017年10月にはゴルフバッグの車上荒らしにあったりと数々の困難を乗り越え、幾度とない「向いてない。もうやめようか」を繰り返していくうちに、2019年7月、夫に会員権購入の話が来た。転職先の同僚が、地元関西に引っ越すことになった、自分が所属している千葉のゴルフクラブが現在会員を募集している、いつも一緒にゴルフをしているメンバーの頭数が減ることになるので、奥さんもゴルフをするなら視察プレーを一度どうかと、こちらの日程都合を聞くこともなくブッキングしてしまった。
池が多く配置され、前から打っても距離のあるけっこう戦略性の高いコースだった。今でも1ラウンドすれば一個以上池に入れていて、池から球をすくう棒のようなものも購入済み。私は7Iで130Yとアマチュアのおばちゃんとしては飛ぶほうだが、レディース、シニアから打ってもパーオンが期待できないホールが多々、レギュラー、バックから打ってる男性陣も同様だ。グリーンも傾斜がきつい箇所が多々あり、落としどころに注意しないとグリーン往復も珍しくない。そもそも私はパッティングが下手だ。それにそれに加えてマウンドがちょいちょいあってスライスかフックかもわからんグリーンばかり。ヘッドは真っすぐ出ないわ、ラインは読めないわ距離感つかめないわの三重苦で3パットなんて普通。これどうなん? とあたしは思ったが、あたしが絶対NGのリンクスではなかったし、風呂トイレ等はきれいで(ってそもそもまあまあの高級コース)その点を重視する私(コースに対して腕前を云々するレベルにない)は積極的にNGを出すほどでもなく、夫はあっさり会員に。以後毎週のようにアクアラインを渡ってゴルフをしている。子供がいる私の友人の何人かは中学から子供を有名私学に入れたりしている。その話をすると夫は、「ゴルフ会員権なんて安いね」。言うと思った。
常にきっかけは向こうから来た。夫婦共々、自ら進んでゴルフをしようとも会員になろうとも思ったわけでもない。私はというと、通っているジムに名門クラブに所属しているゴルフ歴の長い奥様がいて、話がもりあがることに。この女性はコロナ禍をきっかけにジムを辞めてしまったが、続いて長年コーチについてゴルフをしている奥様が新たにヨガのクラスに出現した。この女性と会員権の話をしている流れで、最近自らのゴルフ歴を改めて振り返ったのがこの記事を書くきっかけだ。
というわけで私たち夫婦がゴルフに熱心に取り組むようになったのはカミサマのお導きなのだ、などというつもりは毛頭ない。そもそも悪魔のささやきの連続だったかもしれないのだ。車上荒らしだけが「カミサマの采配」だったかもネェ~ 先々どうなるかも不明だし。とりあえず夫がリタイアしたら私は止めようと思っている。さすがに老後の資金が心配だ。コロナ禍で夫の飲み会が皆無になった。飲み会代がゴルフ代になったかと思えばいいか、ととらえていたが緊急事態宣言も解除になり飲み会がまともに復活しつつある。ちなみにコロナ禍の一時金(2020年7月)もほぼ全額(以上?)ゴルフ代にした。
夫は来月で58歳。とりあえず60歳の定年があるが、ゴルフ含めて諸々どうなることやら。夫は「仕事をとっとと辞めて猫のように毎日寝て暮らす」と愛猫のチャトラを眺めては繰り返している。
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