前回ドラマ「きのう何食べた」についての記事を掲載した。
大学時代に仲良くしていた友人の自宅が学校の近くにあり、よく遊びに行かせてもらっていた。両親が実質的な離婚をして長く、友人とその母親は姉妹のように仲がよかった。私もお母さんにとてもよくしてもらっており、お邪魔すればお母さんも私たちと同席して一緒に話すのが普通だった。某有名女子大の出身で英語が堪能。卒業してからもたまに遊びに行かせてもらった。当時お母さんは母校で事務関係の仕事をしていたが、その関係で日本の高校で英語を教えるアメリカ人男性とその友人のカナダ人男性もあるとき一緒に遊びにきていた。みなで楽しく過ごし、後日友人が話したところによると、「彼らはゲイカップル」とのことだった。
「え、そうなの? あたしはてっきり、お母さんの年下彼氏かもとか思ってたのに」
「ちょっと待ってよ。それを言うならあたしの彼氏くらいかものこと言ってよ」
とまあ、年下のアメリカ人彼氏がいてもおかしくない、きれいで知的、魅力的な女性だった。私がゲイのカップルと実際接したのはあれが今のところ最初で最後だ。その時は全然わからなかったけど。「きのう何食べた」をみて、あのときのことを何度も思い出していた。たとえて言うなら、シロさんが二人、もしくはシロさんと小日向さんのカップルがいるような感じだった。
とまあ、年下のアメリカ人彼氏がいてもおかしくない、きれいで知的、魅力的な女性だった。私がゲイのカップルと実際接したのはあれが今のところ最初で最後だ。その時は全然わからなかったけど。「きのう何食べた」をみて、あのときのことを何度も思い出していた。たとえて言うなら、シロさんが二人、もしくはシロさんと小日向さんのカップルがいるような感じだった。
そのお母さんがこの7月末に脳梗塞で亡くなった。「きのう何食べた」の再放送中。77歳だった。
今月5日のお通夜に参列した。バイオリンによる「タイスの瞑想曲」の生演奏があった。お母さんの生前のリクエストだったとか。「やけに低音がボワっと膨らむわりに、いわゆるバイオリン的な高音が響かない個性的な演奏だな~」と思って聴いていた。家に帰ってyoutubeでタイスを検索。たまたまヒットした葉加瀬太郎氏による演奏を聴いて、そうそう、よくある感じってこういうのだよな、と確認していた。
翌日受付をしていた友人からLINEが来た。演奏したのはここでは名前は伏すが、さる高名な日本人バイオリニストで、使用楽器は年始のテレビ番組「格付け」でもお馴染みの名器ストラディバリウスだった。私も斎場の受付横にバイオリンが「放置」してあるのは見たが、まさかあの世界的文化財とは思いもよらず。このバイオリニストの名前も知らず、WIKIで調べてその実績に驚いた。
翌日受付をしていた友人からLINEが来た。演奏したのはここでは名前は伏すが、さる高名な日本人バイオリニストで、使用楽器は年始のテレビ番組「格付け」でもお馴染みの名器ストラディバリウスだった。私も斎場の受付横にバイオリンが「放置」してあるのは見たが、まさかあの世界的文化財とは思いもよらず。このバイオリニストの名前も知らず、WIKIで調べてその実績に驚いた。
あたしってつくづく「違いのわからない女」。「きのう何食べた」でお母さんのことを思い出していたら続いてこの始末。お母さんも笑っている気がする。でもさ、あの狭く締め切った部屋でコンサート用のバイオリンの演奏って、そりゃ響き方が違うと思うわけよ。あとからスマホで録音した動画を送ってもらったが、現場で聴いた感じと印象がかなり違った。とにかく現場では「低音がとても強くて高音がさほど響かない」だったが、録音を聴くとよく聴く感じ、youtubeの葉加瀬太郎の「タイス」に寄っていた。録音のほうが良さがわかりやすい。低音部も現地にいたときに受けた印象ほど突出して響かないし、高音部はきちんと響く。録音を聴くと、むしろ低音含め音全体に厚みがあって、言っちゃ悪いが葉加瀬太郎のタイスよりよかった。
夫は「格付け」をみていると「楽器をスピーカー通して聴くのと現地で聴くのは違うよな」とよく言うが、それを実体験した。現地、しかも狭い部屋での名手によるストラディバリウス、録音のそれ、他のバイオリニストがコンサートホールで弾くタイスの動画と三つを比べられるのはこの上なく贅沢な経験だ。
にしたって、前出の「生まれて初めてのゲイカップルとの同席」を含め、ほんとにあたしの感覚ってこの程度だよなあ。
※それにしてもストラディバリウス。世界的バイオリニスト、イツァーク・パールマンは中でも優れているとされる1714~1715年製作のストラディバリウスをあらゆるコンサートで弾いているそうだ。「最初にこれを弾いたときは信じられなかった。夢のバイオリンなんだ。このバイオリンなら、思った通りの演奏が簡単にできる。音色の変化、音に込めたコンセプトを正確に表現してくれる。このバイオリンだからこそ、自分の音が出せるんだ」だそうです(2019/10/9追記)
夫は「格付け」をみていると「楽器をスピーカー通して聴くのと現地で聴くのは違うよな」とよく言うが、それを実体験した。現地、しかも狭い部屋での名手によるストラディバリウス、録音のそれ、他のバイオリニストがコンサートホールで弾くタイスの動画と三つを比べられるのはこの上なく贅沢な経験だ。
にしたって、前出の「生まれて初めてのゲイカップルとの同席」を含め、ほんとにあたしの感覚ってこの程度だよなあ。
※それにしてもストラディバリウス。世界的バイオリニスト、イツァーク・パールマンは中でも優れているとされる1714~1715年製作のストラディバリウスをあらゆるコンサートで弾いているそうだ。「最初にこれを弾いたときは信じられなかった。夢のバイオリンなんだ。このバイオリンなら、思った通りの演奏が簡単にできる。音色の変化、音に込めたコンセプトを正確に表現してくれる。このバイオリンだからこそ、自分の音が出せるんだ」だそうです(2019/10/9追記)