今回はほんとに個人的雑記です。

 夫54歳と妻48歳の子ナシ夫婦。10月のある火曜日、突然夫の仕事が休みなり、どう過ごすか、となった。私はちょうど排卵日前の不調期でジムも休んでいたが、夫は熱海に行って食事をして帰ってこよう、と言い出した。

「体調悪いつってんじゃん。そんな遠出イヤだよ。運転しなくても、助手席に長時間いるだけでけっこうしんどい。そもそも車で行ったらクリちゃん飲めないよ」

「じゃあ電車で行こう」

「車がダメなのに電車なんてもっとダメ。熱海くんだりまで行って、ただご飯だけ食べて帰ってくる。体調良くても全然そそられない。ひとりで行くなら止めないけど」

 熱海が出たのは私が最近橋本治の現代版金色夜叉を読んで、貫一お宮の像を間近で見たいと言っていたからなのだが(車で通りすぎたことはある)、それはゴルフとセットと以前から言っている。

 夫は普段から「昼間から飲んだくれたい」と言っている。それはわたしもやぶさかではない。というわけで、昼過ぎに最近近所にできた磯丸水産に行くことにした。磯丸水産が方々に出来て久しいが、私は行ったことがなかった。独身時代は天狗によく行ったものだ。私は居酒屋が好きだ。がぶがぶ飲めるサワーがある店でないと、あまり楽しめない。

 30分弱歩いて駅前の磯丸水産へ。ホントにトシ食ったと思うが、肉より魚介系にそそられるようになった。お客は少ないがいて、ちょうどいい。アルコールも一部ランチタイム価格になっておりこれは嬉しい。貝やら魚やらカニやら美味しく飲み食いして会計をみたら7500円程度だった。私たち夫婦が飲みに行くとたいてい8500円程度なので、アルコールが普段の半値なのを考えるとこれは高い。食事が高かったというより(さほど安くはないが)、アルコールが安いのに貧乏根性が働いて飲みすぎた。
 その後久しぶりにボウリングへ。時々私はPリーグを見る。「スポット」とか「厚い」「薄い」などの用語も理解できるようになったし、点数のつけ方もわかった(機械が計算してくれるが)。いよいよこの時が来たと意気込んだが、ガーター等々。おかしい、独身時代より下手になっている。夫は20代前半頃かなり「上手」だったそうで、200点を超えるのも珍しくなかったそうだ。ゴルフさながらまた指導がいろいろ入り、結局ゆっくり三歩歩いて投げるとまあまあいい感じになることが判明。Pリーガーのような投球フォームはもとより考えていなかったが、いくらなんでも違いすぎる。でも結果のほうが大事、と乗ってきたところで、8フレームあたりで夫が左太もも裏を負傷。「これは軽い肉離れだ」。というわけでわずか1ゲームで終了。乗ってきたところだったのに。普段から運動不足だからこんなことになるんだ。だからおじさんはいやだ、などと思うものの、私の身体がしっかりストレッチされているのは旦那様がストレスにまみれて稼いだお金で平日ジムに行かせてもらっているからで、あまり責めることはできない。でもブツブツ。週一でもジム通ったら、つっても「イヤ、面倒くさい」なんつってるからこのザマだ。このあと安売りドラッグストアに行く予定だったが、夫はそこで湿布を購入した。

 このようなことが起こるにつけ思うのが、歳の差カップルってどうなのよ、ってことなのだ。もちろん実年齢だけではいろいろ測れないし、例外等いくらでもあるが、ざっくりいって一回り以上離れているとこういった「落差」がついてまわること必定なんである。片方は若くて元気だけど、片方は寄る年波で様々な不具合が。これもまあまあ似通った年齢なら「トシなんだから仕方ない」と理解することもできるが、若くて元気な片方が、折に触れて「トシのせい」で楽しみを共有できない苛立ちをどう解消するのか。頭では理解できてもなかなか心で納得までは難しい。お金のある40代男性が20代の若いねーちゃんと結婚なんて芸能人とかではよくあるケースだが、そういうカップルを見聞きするにつけ、結婚当初はよさそうなものの、片方70代、片方50代とかなったときにはいろいろキツいよなあ、と老婆心(マジ文字通り)ながら思ったりする。

「私の彼は大丈夫。40代には全然見えないほど若々しい。頭も冴えている」

 なんて恋愛ボケの無知ならではの台詞。恋愛中は実際当該の男性も若々しくなっているだろうし、40代はなんのかんのでそう老いてもいない。しかし40歳過ぎたあたりからしっかり「老い」は襲ってきており、それは若い人間には実感としてはまず理解できない。というわけで縁あって若いパートナーを得た方は、心して健康管理と体力の維持向上に臨んでいただきたい。そこまで頑張ってもどこまで「症状」を緩和できるか。

 話を戻すが、その後定番のカラオケへ。個室でズボン下ろして湿布を貼ってあげようかと思ったが、ドリンクやらなんやらで店員さんがいつ入ってくるとも知れず、夫はトイレで独力で左太ももの裏に買ったばかりの湿布を貼ってきた。私はテレビ東京「カラオケバトル」のウォッチャーでもあり、特製クオカードに当選したこともあるほどだ。先月夫と鎌倉散策に行った帰りにも大船のカラオケに行った。そのときは採点機械がDAMで、「カラオケバトル」と同じだった。私は歌が上手だとはいわないが、採点マシンではたいてい平均点をやや超える。夫はそうでもない。おそらくひとが私と夫の歌をそれぞれ聞いたら、夫のほうが巧いと思うだろう。しかし点数は私。今回はジョイサウンドへ。細密採点だかを選択。すると全曲平均点以下なんである。夫婦そろって数点低いといったところ。これはなかなか不愉快だ。遊びに来たのに。そりゃ世間に歌が上手なひとはそれなりの数いるだろうが、あたしが平均以下なんて、そんな、おかしい。世の中音痴ヘタクソたくさんいるだろ。ジョイサウンドには熟練たちが通っているのか。意地でも平均点を超えると夫婦で各々歌いなれた歌を歌い続けたが、結局超えることはなかった。

 結局15,000円くらい使ったか。ドラッグストア代も含めたら二万か。近所で半日遊んで思わぬ散財をしてしまった。