1898年のアメリカ映画。大学時代、友人がこの映画の音楽を担当しているハリー・コニック・Jrのファンだったことを懐かしく思い出した。20代のときに一度みた記憶があるのだが、詳細が思い出せない。夫も「見たことあると思うけど、他のメグ・ライアンの映画とごちゃ混ぜになっている気がする」。確かに「ユー・ガット・メール」(メグとトム・ハンクス)とかと混ざるわ。と思ったら、この映画の脚本と「ユーガット~」の監督・脚本は同じノーラ・エフロンでした。
 軽妙洒脱とはこのことか。大学のときに知り合った男女が五年おきくらいに再会する。男(ビリー・クリスタル)は女(メグ・ライアン)に軽い好意は常に抱いているけど、本命は他にいて、メグにがっつくほどでもない。メグはメグで、ステディな恋人はできたりするものの、といったところ。そんな二人が何度かの偶然の再会を経て・・・といった話。テンポのいい二人のやりとりに引き込まれる。いや、二人とも芸達者です。
 つなぎ的に老カップルのショートインタビューが入る。「男と女の間に友情は成立するか」なんて中学生みたいな議論も、結局理屈・恋愛論が「屁」だってのが骨身にしみているこのひとたちの境地に向かっていく。恋愛に関するセオリーのあれこれ、いざこざを、人生っていう大きな視点から暖かく見守っているような映画だ。
 にしても邦題はなぜ「恋人たちの予感」なんだろう。「恋人の予感」じゃダメ? なぜに複数? 老カップルズたちの若き日の「予感」ってことなのか? それなら納得。