まだ60半ばの母の弟。
退職後から、急激に年を取った。
今じゃ母よりも断然お爺ちゃんになってしまった。
これからは好きなように生きると言って
毎日昼間から酒を飲み、タバコをふかし、
「三年で死ぬ。」
と断言していた。
結局、無事に三年は過ぎたけれど、
今にも死にそうに見える。
母が心配するので、
私が時々弟の家に連れて行く。
やせ細って顔はやつれ、
やっぱり今にも倒れそうな・・・折れてしまいそうな雰囲気。
「おおー、いらっしゃい。」
の声に、
「まだ生きてたね、よかったね。」
と母と安堵する。
「ここ数日調子が悪くてなぁ。外にも随分行ってないよ。」
と言いながら、ウィスキーを飲む。
水も入れず、氷も入れず、
なんか湯呑みたいなやつで飲む。
「タバコも調子が悪いと美味くないなぁ。」
と言いながら、次々に火を付ける。
何日間ここでこうやって座っているんだろう。
「食欲も無いから、今はコレが一番いい。」
と見せてくれたのは、
栄養補強のドリンク。
「これで生きてるようなもんだ。」
と三種類のそれをテーブルに並べた。
帰り道、母と話した。
「まだ生きる意思はあるみたいね。」
「よかったね。」
母の弟は、どこに向かっているんだろう。