アーカイヴス その36 Gurf Morlix漬け 二日目 @カフェ・ゴーティー | やせっぽちのヒロシのブログ

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趣味は国際交流?(笑)。

おそらくは知る人ぞ知るといった存在であろうシンガー&ソングライターの日本公演二日目の記録です。

 

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前夜の興奮が冷めやらないまま、久しぶりに鎌倉のカフェ・ゴーティーへ。この日はバンド抜きで全くのソロ・パフォーマンス。
夕方鎌倉駅に着くと、さすがゴールデンウィークだけのことはあって、多数の観光客で賑わっていた。
まだ時間があったので、鶴岡八幡宮へ寄ったが、小町通りは、ほとんど正月みたいな混み方で(実際正月はもっと凄いのだろうが)、なかなか前へ進めないくらい。
そこそこ時間をつぶしてゴーティーへ行くと、今日もT木氏が既に来ていた。昨夜は結局途中まで電車で行き、あとはタクシーで帰ったとのこと。翌日も横浜で見るので、今夜はカプセル・ホテルへ泊るという。

6:30P.M.に開場し、7:00P.M.少し前だったが早くも昨夜も前座で歌った女性シンガー永富マリが歌い始める。今回はギターだけでなくピアノも弾いた。どうも関東の客には彼女のユーモアが伝わりにくいようで(スミマセン)MCでも「ここ、本当は笑ってほしいところなんですけど....」なんて場面が。
5曲歌うと言いながら、4曲で引っ込んでしまったので、たまたま歌われなかったキム・リッチーのカヴァーを「今日は歌わなかったですね」と後で言ったら、「アガッてしまって、忘れちゃったんですぅ」とのことでした(笑)。

さて、ガーフ・モーリックスのソロは、今回こちらも気合を入れてメモりながら聴いていたので、後でソング・リストと照らし合わせながら、判った曲名を記して行きたいと思います。

まず前夜と同じく"Killin Time In Texas"から始まり、前作から"Ten Years Of Love"、更に新曲と続く。次が"My Lesson"だったかな? まぁ、その辺は近いうちにT木さんがコンプリート・セット・リストを紹介してくれるでしょう(とプレッシャーをかけたりして...笑)。更に永富マリと共に新作からの"Need You Now"を歌った。


前夜もソロの曲は何曲かあったが、ギターのフレーズもそれほど凝ったソロがあるわけではなく、歌詞もハッキリ歌い、歌そのものを大事にしていることが伝わる。
ダミ声だし、まして全曲弾き語りなので、聞く前はちょっとシンドイかも?なんて危惧していたのだが、それは全くの認識不足だった。どの歌も実に味わい深く聞かせてくれる。
どの歌も、ある意味肉付けされる前(CDになる前)の骨格を聴いているような気分。
Blaze Foleyの"Cold Cold World"、"How To Be"と続いた後は、テキサスの最も偉大なソングライターと紹介してTownes Van Zandtの曲を歌うが、僕はこの人の曲は"Poncho & Lefty"と"White Freight Liner Blues""If I Needed You"くらいしか知らないので、曲名が判らなかった。今まで聴いた中で最も悲しい歌だとのこと。ちなみに後で足元にあったソングリストを見ると、"Poncho & Lefty"もレパートリーにあるようだ。

ファースト・セットのラストも前夜と同じく広島の話から"With God On Our Side"。バンドのシンプルなバックのついた前夜と違い、今回はギター1本のみで、その歌声は更に説得力を増していたように思う。
「いつもセカンドセットは更に良くなるんだよ」と言い残して、次への期待をつのらせた。

休憩中、先程から気になっていたガーフの足元に置かれたソング・リストを見ると、4枚の紙にギッシリと曲名が書いてある。これを全部歌ったら何時間になるのだろう?


こちらはソロの際重要なパーカッションとなる楽器(本人に直接確かめたT橋さんのブログによると、ポーチ・ボード・ベースという名前らしい)



そしてセカンドセット。まず新作からハリケーン・カトリーナを題材とした"Food, Water, Shelter & Love"、続いて新曲の"Crossroads"(ロバート・ジョンソンをテーマにしたものらしい)、次に歌った"Ain't Gonna Rain No More"って、多分ガス・キャノンが歌っていた曲と同じかな?
休憩中に例のソング・リストを見て、いくつかリクエストを思いついたTさんが1曲タイトルを言うと、ちょっと弾きはじめたがうまく出来ず、Mary Gauthierの"Christmas In Paradise"という曲を歌ったが、この辺は結構隠れファンが多いらしく、喜んでいた人が何人かいたようだ。
更にアルバムではグラム・パースンズのようなカントリー・ロックだった"Lost Without You"もここではまた違った印象。
そして彼の友人というFred Eaglesmithの"49 Tons"を歌うと後ろに居たオープニングアクトの永富さんが大喜び。彼のファンらしい。
更にゴスペルの"Live The Life I Sing About"(僕はマヘリア・ジャクソンで知りました)では凄い迫力。この曲に限らず第二部では本当に彼の音楽的趣向の幅広さが垣間見られた。

そして関西ではすでに歌われていたという"Will The Circle Be Unbroken"も登場。名前は聞き逃したが親友だった故人のヨーデル歌手に捧げられたようだ。
"Fishin' In The Muddy"、リクエストに応え"Torn In Two"と、自身のアルバムからの曲の後、トム・ウェイツのカヴァー"Come On Up To The House"(僕は初期のアルバムしか興味ないので知らなかったがMULE VARIATIONSというアルバムに収録されているらしい)、ビートルズの"From Me To You"と、今回のツアーでの定番が続く。この曲を弾き語りでもやるとは思わなかったけれど、やはり彼もビートルズ世代になるようで、彼にとっては重要な曲らしい。
珍しくコール&レスポンスの場面も見られた"Jelly Roll"は、ジョニー・オーティスがやっていたのと同じ曲と思うけれど、ちょっと自信がない。ご存知の方おられたらお教えください。
大いに盛り上がったところで「歌い終わってギターを置いてステージを去り、皆がアンコールの拍手をし、ステージに戻って、もう1曲......でもこれって馬鹿げていると思う(sillyと言った)。どうか次にやる曲をアンコールだと思って聴いてほしい」(微妙にニュアンスが違うかもしれない)というようなことを言って、最後に歌ったのが文字通り"Last Time"。
今日はナシ?と思った名物のビール瓶スライド奏法もここでやっと登場。
その前後の日は共に結局アンコールがあったけれど、この日は皆彼の意思を尊重してアンコールを求めなかった。クールだね(笑)。
しかし、本当に凄く密度の濃いパフォーマンスだった。
正直ここまで聞かせる人だったとは、CDだけではとても想像できなかった。

昨夜もらい損ねたサインを、新譜「DIAMONDS TO DUST」にしてもらい、今日のライヴにとても感動したことを伝える。
これからアメリカもツアーするのかと聞いたら、色々地名を挙げてくれたが、西海岸の方が全然ないので、そちらの方はどうなのか?と訊いたら、いずれまわりたいとは思っているとのこと。
「日本に来て良かった。人は皆親切で、自分の歌もよく知ってくれているし、食べ物も美味しい」というようなことも言っていた。
僕に限らず、一人ひとりに丁寧に受け答えする彼に、ますます好感を持った。

翌日は既に別のコンサートのチケットを買っていたが、そちらは夕方早めの開演だし、うまくすれば第二部くらいは見られるかも?と思い、結局またチケットを買ってしまう。
自分であきれてしまった(苦笑)。

 

2007年5月3日 記

 

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この時のオープニングアクトを務めた女性シンガーの方は、今も歌っておられるのかどうかはよく知りませんが、最近こんな本を出版されています。ちょっとそそられます。