昨夜の地震のため今日は映画を観に行くことは諦めました。
ということで、土曜日に観た映画のみを記録として残しておきたいと思います。
映画『トキワ荘の青春』デジタルリマスター版公式サイト (tokiwasou2020.com)
市川準監督による、寺田ヒロオを中心に伝説のトキワ荘に集っていた若き漫画家たちのそれぞれの日常を描いた映画で、公開された1995年当時も観たいと思いながらも観られなかったので、四半世紀ぶりに上映される今回のデジタルリマスター版は何としても観ようと待ち焦がれていました。
トキワ荘も当時は既に解体されていたため、それを忠実に復元したセットが使われ、昭和30年前後の周辺の景色も再現し、全体的に薄暗いトーンが当時の空気を醸し出しているように感じます。
ストーリーはあえてここで書くまでもなく、トキワ荘世代のマンガ・ファンならまず知っているであろうエピソードばかりでしょうけれども、早くから頭角を現し売れっ子になっていく石森章太郎、藤子不二雄らとは対照的に、売れるようになるまでに時間のかかった赤塚不二夫、全く売れずにバイトで日銭を稼ぐ森安直哉、アニメに活路を見出す鈴木伸一、そして時代の変化を受け入れることが出来ずに葛藤する寺田ヒロオといった住人たちのそれぞれのまんが道が描かれていますが、後に彼らが青春時代の楽しい思い出として回想していたこの時代の話よりも、何となく暗部の方ばかりにスポットが当たっていたように思ってしまいました。
そして当時の彼らの拠り所でもあった雑誌「漫画少年」の出版元である学童社の場面が出る度に、返本の山が増えているのは何ともリアルでしたね。
あと、配役については勿論それぞれの実在のキャラクターに合わせるのは難しかったことではあったでしょうけれども、藤本弘(藤子F不二雄)役が阿部サダヲというのはあまりにもイメージが違い過ぎてさすがに受け入れられませんでした。
エンドロールには協力者として今も存命中の人たちに混ざって赤塚不二夫、石ノ森章太郎、森安なおやらの名前もありましたが、この映画の頃はまだ健在だったわけで、改めて時の流れを感じます。