素晴らしいソウル・ショーを満喫 | やせっぽちのヒロシのブログ

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趣味は国際交流?(笑)。

3/28~9の2日間にわたり、ウィリアム・ベルの公演を観てきました。
1960年代から活躍し、オーティス・レディングからバーズまで多くのカヴァーも生んだ名曲"You Don't Miss Your Water"のヒット、またアルバート・キングを始め(RCサクセションも含む)多くの人に演奏されたブルース・クラシック"Born Under A Bad Sign"(悪い星の下に)の作者の一人としておなじみのサザン・ソウルの大御所ですが、2015年になってまさかの初来日。
これは観ないわけにはいきません。
75歳という高齢であることで、声はちゃんと出るのだろうか、ステージで動けるのだろうか、なんて色々心配はありましたが、You Tubeに上げられていた近年の動画(今年の映像もありました)を観た限りでは、体型も引き締まって背筋もしっかり伸びており、声も全く衰えていません。
ということで、これは2回は観ておきたいと、28日の2nd、29日の1stと予約してしまったのでした。

来日早々、スタジオに入って入念なリハーサルも行われたそうで、その気合いが伝わります。
バックは、アメリカから連れてきたギタリスト:ロイ・ロバーツのバンド5人に、こちらでの現地調達でホーン3人(と言っても日本人は一人だけだったようです)を加えた8人編成。
そして、まず初日の第二部。
ステージが始まると、前奏と共に、すぐにウィリアム・ベル本人が登場します。
明るいミディアムテンポのリズムに乗った演奏が心地よく、
軽やかなステップで颯爽とステージを動き回り、時にマイクを離してシャウトする姿は、とても後期高齢者の仲間入りをした人とは思えません。
そんな溌剌とした歌を聴かせたかと思うと、"Everybody Loves A Winner"では会場が静まり返るくらいに哀愁溢れる物悲しい声が響き渡ります。

レコードでは3分に満たないくらいの短さでしたが、これを延々10分くらいにわたって熱唱。
サザン・ソウルの醍醐味ですね。
次の"I Forgot To Be Your Lover"ではサム・クックの"You Send Me"が挿入されたり、
盟友オーティス・レディングの"Dock Of The Bay"のカヴァーではやはりオーティスの”Fa-Fa-Fa-Fa-Fa (Sad Song) ”がブリッジされたりと、随所に楽しみがあり、会場に集まっていた人たちも好き者ばかりですので、その都度大喜び。
そして極めつけはやはり彼とブッカー・T・ジョーンズによって書かれアルバート・キングの代表曲となった"Born Under A Bad Sign"。

彼の歌は勿論のこと、今回のバックがブルース系のバンドということもあり、演奏も真骨頂といった感じで素晴らしかったです。各メンバーのソロも冗長にならずコンパクトにまとまっていたのには好感が持てました。あんまり長くなると白けてしまうことが多々あるので。
アンコール時にはさすがに疲れも感じられましたが、最後まで精力的にステージを動き回り熱い歌声を聞かせてくれました。

さて、ライヴは充分満足したものの、彼の代名詞とも言える"You Don't Miss Your Water"を始めいくつかの名曲が歌われなかったのが解せない…と思っていたら、会場で遭遇した友人からそれらを第一部で歌っていたらしいという情報を得ます。
ということは翌日観る第一部ではそれらが聞けるかもしれない、という期待を胸に家路につきました。

明けて翌日の第一部。
オープニングは前日第二部のアンコールで歌われた"Easy Comin' Out"。
いきなり違う曲から始まったことで更に期待が強まります。
そしてジュディ・クレイとの共演でヒットした"Private Number"が3曲目に登場。
これも前夜第二部では聞けなかった曲。
やはり入替制であったにもかかわらず第一部と第二部で曲目は全く変えていたようです。
これは嬉しい誤算でした。
4曲目に「来た~♪」という感じで"You Don't Miss Your Water"が!!
会場全体がワ~っと盛り上がったのは言うまでもありません。
前回の記事にも載せましたが、2013年にホワイトハウスで歌われた時の映像をもう一度貼っておきましょう。生で聞くこの歌はやっぱり最高でした。

そしてこのセットでもオーティス・レディングに捧げるコーナーがあり、歌われたのは乗りのいい"Hard To Handle"。前日の"Dock Of The Bay"ではちょっと不安定なところがありましたが、やはりこうした乗りのいい曲だと客席との相乗効果で高揚していくようです。
続いて歌われたのが、事故死したオーティスを悼んで作られた"A Tribute To A King"。
これも聞きたいと願っていた歌のひとつでした。やはり感動でウルウルでした。

彼のMCによると、当初は遺族に贈るために作ったもので公に発表する気はなかったけれど、オーティスの奥さんから是非レコードにと言われてリリースしたものだそうです。
"Trying To Love Two"ではベン・E・キングの"Stand By Me"を挿入し、客を喜ばせたところで、最後は"Born Under A Bad Sign"でしたが、この曲だけは2セット共通のラスト・テューンでした。
アンコールは前日第二部のオープニング曲"Happy"で、どうもそれぞれのセットのオープニング曲が違うセットでのアンコールに歌われるようでした。

という訳で、二日間、熱いソウル・ショーを満喫しました。
そして二日間で4つのショー・タイムのうち、偶然でしたが1stと2ndを1度ずつ選択したのも大正解。おかげで"多くの名曲を楽しむ機会に恵まれました。
こうしたオーソドックスなソウル・ミュージックの良さを存分に味わうことが出来て大満足です。
そしてウィリアム・ベルには今後も元気で歌い続けていってほしいですし、是非2度目の来日も実現してほしいと願っています。

勿論今の気持はHAPPYですよ♪



member

William Bell(Vocals)
Brian Crenshaw(Bass)
Eric Callands(Keyboards)
Roy Roberts(Guitar)
Arnet Diggs(Guitar)
Maurice Dunn(Drums)
Louis Valle(Trumpet)
宮木 謙介 / Kensuke Miyaki(Baritone Saxophone)
Andy Wulf(Tenor Saxophone)


曲目


3/28 第二部

Happy
Lovin' On Borrowed Time
Everybody Loves A Winner
I Forgot To Be Your Lover
Dock of the Bay
Knock On Wood
Every Day Will Be Like A Holiday
Born Under A Bad Sign
encore:
Easy Comin' Out (Hard Goin' In)


3/29 第一部

Easy Comin' Out (Hard Goin' In)
Any Other Way
Private Number
You Don't Miss Your Water
Hard To Handle
A Tribute To A King
Trying To Love Two
Born Under A Bad Sign
encore:
Happy